umi no machi – セルフライナーノーツ #7
ラスコー – 1999 and November 2024
アルタミラやラスコーの洞窟で動物を描き、ドナウ川の河岸で五角形の家を遺した先人たち。
彼らの見た世界には、もしかしたらこんな旋律があったかもしれません。
根拠はないけれども。
この曲の原型は四半世紀ほど前につくったもので、最初のアルバム “Voice of Marble / rtov” の続編のひとつでした。
そのアルバムでのメンバー、ドラマーの Rastko、ピアニストの Vardan から強いインスピレーションを得ていて、一度ロンドンに Rastko を訪ねたとき、このモチーフでパーカッションを録音してもらったのですが、そのファイルは今どこかの HDD に眠っていて、昔の OS を組み直さないと開けない。
そこでまずは、DIY で再構成、発展させたというのがこのトラックです。Rastko との Lascaux は、改めて作るつもり。
ピアノのかわりにグロッケンを、中欧〜中東のパーカッションのかわりにシンバルを、そしてアコースティックベースとギターで対モチーフを入れました。
形容し難いかもしれないけど、ユーラシアであり、日本であり、とても僕らしい音楽だと思っています。