とても充実した日々を送っているのだが
誰がそんなの信じるんだってことで
おそらく、記録し発信しない限り世の中では「いない人」とされるだろう。
そんな自分は、世の中に確かに「記録されていた」ことを
発掘してはよろこんでる。いつのまにかコレクターになってきたようだ。
何が新しくて、何が古いんだろう。その基準がますます、いいあんばいにねじれてきた。
人は生まれて死ぬまで、それぞれの時間を生きてくるし
その相対時間で言うならば、それぞれがマイブームを経てオルゴールを鳴らしていく。
オルゴールとは、各々が持っている、生まれた時から携えている楽器だ。
回転しながら、針が櫛を弾いていく。ただその櫛の形が、途中で変わらないとも限らない。
「変わり続ける」も「変わらない」も「ぶれない」も「先端」もピンとこない。
自分という個は、オルゴールを携えて、あるいはそこからピンを並べ替えて、
螺旋時間を進んでいく。無限の個が浮かぶ空間で。