衆院選の前に

昨日も朝から戦闘機が飛ぶ空
数年前から頻度が明らかに上がった

控えめにいっても、うるさくてしょうがない。
録音するときもトラックが台無しになるし。

沖縄はこの比じゃないのだろうけど。

自民党は軍備増強路線で
軍需を経済成長の柱とずっと捉えている。

そのために、ここ数年絶えず
法解釈を変え、改憲を企て、企業と教育機関を誘導してきた。

日本学術会議問題もそのひとつ。
批判する者は排除する、という政府の意思をそのまま表したものだ。

任命拒否された学者の一人、
加藤陽子氏は、けっして戦争から目を逸らす「お花畑」な学者などではない。
むしろ逆で、日本が経験した戦争とそこに至る社会や政治、軍部、民衆の動きを冷静に分析してきた人だ。

排除は却って、大きな損失だ。

今日の世界は確かに戦いが収まらず、
インドの東西「両パキスタン」の隣国であるアフガニスタン、ミャンマー、
パレスチナ、そして中国を軸に紛争の危険が絶えない。

それを狙っての軍事費増強アピールなのはわかるし
政府もメディアもしきりに中国、北朝鮮、ロシアの脅威を煽っている。

だが根本的に色々な面で誤っている。

私は加藤氏のようには書けず、多少情動的になるかもしれない。

軍備増強では平和はこない。
屍だけがくる。

核兵器と原発が偏在する東アジアでは
どんな戦闘も、取り返しのつかない地獄を生みかねない。

武器とは所詮破壊殺傷の道具であり、
悲劇と憎悪の連鎖しか生まない。
軍需産業の儲けと、権力者同士のゲームの他は。

アメリカの同盟国なら、何十年もアメリカに隷属したなら
これぐらいは学ぶのが当然なのに
自民党とメディアはこれをねじ曲げる。

千歩譲って、中国侵略からの防衛が必要としよう。
大国にはへつらい、どの国にも金をばら撒くだけで…事業のキックバックを求めているとしても、
ロシアには手土産付きで北方領土を献上するぐらい外交力に欠けているわけだから、
これからも彼らには平和的解決ができない、と仮定しよう。

自衛隊員が命をかけて国境を守らねばならぬ、としよう。

ならばどうして、

米国で余剰した欠陥だらけの戦闘機を買うのだ?
言い値で。

F35 は問題が多く、操縦系統の故障などでの事故も多数報告され、
現に日本でも、原因不明の事故での墜落が発生している。
もちろん、原因は報道されなかったが。

軍産複合体があまりに巨大で、政治に大きな影響力を持つ米国は
常になんらかの戦争を起こさずにいられなかった国だが、
(その米国が本当の意味で「戦勝」した相手は、日本だけだろう)

あまりに兵器を作りすぎたため、大量の余剰兵器がある。
しかも AI 化、ことに「仮想敵」の中国が AI 大国のため、旧式の兵器は余ってしょうがない。

これをいつも言い値で買ってくれるのが、忠犬の日本政府だ。

自民党政権はジャパンハンドラーに大きく依存してきた。
2013年、就任直後の訪米で当時の首相が彼らに出向いて話した内容はあからさまだった。
そしてそれ以降、彼らのオーダーを忠実にコピペしてきた。

東京は米軍基地に囲まれ、米軍に逆らえば一瞬で制圧されかねない状態にある。

鳩山民主党が沖縄の基地政策に関して、公約を貫徹できなかった理由のひとつでもあろう。

確かに、日本は米国には逆らえない。原爆を二発落とされ、沖縄を数万発の砲弾と火炎放射器で蹂躙され、大和も武蔵も零戦も殲滅され、大空襲で全国の都市を焼き払われた。

軍事的にももとより、政策的、外交的に完全に負けていた。兵士の食料や退路を重視しない軍、嘘ばかりの大本営、特攻、竹槍、あげくは飼い犬に爆弾をつけて突撃させようとする狂気の指令。戦死を玉砕、撤退を転進と言い換える言葉と理論の破壊。

一方、米国は太平洋戦争の開戦前から「戦勝後にどう日本を統治するか」を綿密にシミュレートしていた。この違い。

生き残った政治家たちが CIA との協定で衣替えし、次の日本の支配者となった。それが自民党だ。そして、大報道網だ。
大雑把だが、そういうことだ。その全てが悪いとまでは、思わない。

ぼくは個人的にアメリカに悪感情はない。むしろ好きだ。
音楽も文化も、自然も空気も。
或いはこれもマインドコントロールの賜物かもしれない。

(だからこそ、米国の完全な「戦勝」といえるのだ)

だがそれとこれとは別だ。日本がずっと属国であり続ける間も、世界は変わっていった。
日本は世界の下請け工場としての需要を得、やがて工業国、技術国、経済大国となった。

軍事力で負け、技術と経済で買った、と喜んだ人々。覚えている。

そして2000年以降その役目を中国に譲り渡し、抜かれていった。

ちょうど2000年ごろ、ある楽器の見本市で Behringer の機材がどうしてこんなに安いのか呟いたところ、
ある人がこう言っていた。「中国製だからですよ」

そのトーンには若干の見下しも入っていたと思う。確かに当時、日本人の感覚にはそれがあった。が。今はどうだ。

Mac も iPhone も中国で作っている。劣化コピー天国だった国はトップクオリティに欠かせない工場になり、
今ではアイデアでも日本や欧米を凌ぐ面もある。日用品やコロナ対策グッズだってそうだ。

なんなら、兵器だって中国の方が安価で高性能なものを作れてしまう、だろう。米国よりも。
武器商人は国境を超えて品を売りつけるものだ。
もし、アメリカが装備を世代交代させる過程で、通常兵器を中国製のものにしていたら、どうなる?
あくまで仮定の話だが、ありえないことではない。

馬鹿を見るのは日本だ。

だから今から国産兵器を作る? 輸出して金とパワーの源にする?
それが本音かもしれない。

寝言は寝てから言ってほしい。
液晶テレビも家電もコンピューターも負けた。自動車すら周回遅れになるかもしれない。
そんな日本が兵器の生産?

今から軍鉱など勝ち目はない。最も愚かな博打だ。

国連で敵国条項の対象にいる立場を思えば、国際世論を得る建前すら失う愚行だ。

日本は繁栄も、核による壊滅的な危機も経験してきた。天国と地獄を知る、ある意味世界唯一の国。
やれることは、持続可能エネルギーと、価値観の転換。
21世紀に矛盾が露呈した資本主義や共産主義を超えた、次の考え方と実践。

日付変更線の西側にある国。早く朝を迎える国。

2011年から2012年末まで、日本は本当に変わるチャンスだった。

一瞬、未来の党、という幻が見えた。

そして年末の衆院選、安倍政権の誕生と共に、チャンスを失った。

いま、世界が危機なら、日本は本当の危機の入り口にある。
これ以上、自浄能力のない政権に権力を握らせれば、どうなるか、
皆さん本当に想像していますか?

まず、地獄への道である軍国化をやめさせること。
間違ったエネルギーである原子力発電に戻らせないこと。

この国と国土を滅ぼす寸前までいった第日本帝国の過ちを、ふたたび起こさせないこと。

日本が本当に向かうべき道を、国民が考えられるようになること。
政治家が、国民の代表として、その知識と行動力、発言力でもって活躍してくれること。

立憲もれいわも完璧とは程遠い。だが志を持った人がいる。
なによりまだ「まとも」だ。

文化を発展させること。いや、「発展」などしなくていい。
本当に深め、借り物でない独自のものを作っていくこと。

音楽はその中の一つ。

まだまだ。この百倍ぐらいあるけれども。

頑張って、意思を示していこう。
そして、生き抜こう。地球で。

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