本が死ぬところ
暴力が生まれる
A is for ox
バリー・サンダース
杉本卓 – 訳
すごく面白い本。
読み出したばかりだけど、邦題に限定されないテーマで
訳もとても素敵だ。
今は、「本」以前の「口承」のお話。
文字を発明する前に、人の脳は、ことばのグルーヴを発明した
そして、著作権という概念が生まれるはるか以前、人はグルーヴにのって、物語を共有していた
というような内容。
めぐりめぐって、今、人は「共有」にやっきになってる。
これって、先祖帰りなのかもしれないね。
本が死ぬところ
暴力が生まれる
A is for ox
バリー・サンダース
杉本卓 – 訳
すごく面白い本。
読み出したばかりだけど、邦題に限定されないテーマで
訳もとても素敵だ。
今は、「本」以前の「口承」のお話。
文字を発明する前に、人の脳は、ことばのグルーヴを発明した
そして、著作権という概念が生まれるはるか以前、人はグルーヴにのって、物語を共有していた
というような内容。
めぐりめぐって、今、人は「共有」にやっきになってる。
これって、先祖帰りなのかもしれないね。
なぜかNHKを観ながら過ごした週末
書聖、王羲之の書に迫るという番組をやっていた
自分のひどい筆才は横に置いといて、興味深いんだけど…
博物館が所有する原本を傷めないように丹念にトレースし、
そこから書の勢いや力強さを再現すべく、内側を筆で書いて行く。
うーむ。それもとてもいい勉強なんだろう…
でも、素人だから言うけど、そんなの、所詮サンプリングじゃん!
その出来上がりが原書に肉薄してたか、勢いが足りなかったかなんて
番組の最後に採点していたけれども、
それがどれだけくだらない議論か、プロのこの人たちはちゃんと、わかっててやってるんだろう。
そう思っておこう。
真似る努力に、価値を付け過ぎると大変だ。
Marcus Millerが、どんな風にフレーズを弾いたかなんて、
本人に会ったときもそんなに気にしてなかったし、
Andy Summersは昔エッセイでこう書いてた。
「音楽は、録音されるべきものじゃないんだ」
そんなこといっても、こうした「努力」を、みんな止めないんだろうけれども。
映しだされた書体の中には、たぶんみんな真似しないんだろうなという字もいくつかあった。
これらはサンプリングされないんだろうな、と思った。
世の中のサンプリング音楽が根本的につまらないのは、
こういうところだと思っている。
デジタルのキャパ増大と共に、
どんどん、「揺らぎ」の幅は広くなっているけれど、
どこを意識的に見てるか、見えないものをそのまま捉えてるかどうかは
アナログやアコースティックとの根本的な差やもん。