とはいえ
この二つの半月に
起こった世の中のことは
とても書きようがないぐらいに
僕を脱力させてもいる。
水道の私有法案と処刑ショーと水害
カメラの裏側と報道の一極集中
賭博と自己責任とボランティア
本当に必要な復興と五つの輪
なんとかこれからも生き抜くつもりだが
一体どうして、こんなに未来に希望を持つのが
億劫になってしまったのだろう。
いいやちがうな、安易に言葉にできる
(それ故に安易に破壊されてしまう)
希望や未来というものに代わる何かに
もっと焦点を合わそうとして、却って無限に焦点が合わない。
僕らの命や運命はもともと、とても儚いし
それを徐々に徐々に、気づいていくだけだ。
嘘が溢れれば溢れるほど、しらじらしい真実は、
乾いた泥から現れる。
守る人はどこにいる。ここにいる。
守る自分はどこにいる。ここにいる。
10年前に書棚や想像上にあったシステムは、
もうすぐそこに迫っている。もう覆っている。
たぶんそれが大きいんだろうな。
音楽で忘れてるわけじゃ、ないんだよ。
音楽ですら信じられなくなるのが嫌だから、音楽をやってるけど。