うみとやまへのたび 肆

9.δ

八頭と砂丘以外の鳥取ももっと巡ろうと。しかし所用が重なり多くは観れない。絞ることにする。
汽水空港に行きたい。
その一念で走り続ける。思ったよりかなり遠い。
ICをおりて、周囲の空気感に驚く。あっここ知ってる…というか、めちゃめちゃアットホーム。

湯梨浜町というその界隈は、東郷湖なる(正式には東郷池だろうか)穏やかな汽水湖をいだく。
そして目的の書店のちょうど前には、湖岸の国道に駐車スペースがあり、その向こうに発明したばかりの飛行機のようなオブジェが二体ある。
これって最高の場所やん。
パラソルを閉じたら広がるパラダイスちゃうん。

そして、汽水空港は、閉まっていた。


その翌日も、定休日だった。

タルマーリーでも定休日にお邪魔してしまった僕だが、流石に面識ない方にそれはできない。

よっぽどのことがなければ縁は一期零会だろうか。旅はもう少し下調べをしろということだ。

でもすっかりくたびれてしまったので、急遽宿を探し、オルタナ色極まる蛇口温泉とやらに泊まることにした。

夜は湖岸の月を撮ることにして。

つづく

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