慣れないことをしていると自分の欠点がよくわかる。
運動でもなんでもそうなのだが、一体なんでこうなるんだろうと
周囲に笑われ、それを自分でも面白がってるうちは甘いものだ。
コロナ以降は必然的に、自らの習性、あるいは性能に
よりシビアに向き合うことになった。
最近わかってきたのは、少なくとも自分は、壁を破る速度がかなり遅いということだ。
push the envelope というのか、それまでの限界を超える、あるいは脱皮というのは
いくつになっても必要だ。それができなくなったとき、おそらく、割と困ったことになる。
いかにスローであっても、人生は続いていく、からだ。
そんなんで、かなり分厚くなった壁をぺりぺりと破るべく、今日もジタバタしている。
うまくいきそうだと思ってコケること、うまくいく気もしないこと、
うまくいくやろと思って崩壊すること、さまざまなパターンがあって枚挙にいとまがない。
「欽ちゃん」は最初の TV 収録のとき、何十回も NG を出したというが
僕は毎日、ほんまにそういうことが起こる。
仕事本番のプレッシャーがなくても、練習や録音をしてるだけでその境地に達せるのだから、ある意味恵まれている。
ワレはポンコツなんかいと、そういう引き算もできるが、その中でもどうにか、自分という迷路をくぐりぬけていくのだ。
指をほぐし、シナプスをつなぎ直す。
ゆっくり、はやく。
ゆっくり。ゆっくり。はやく。
画角から出ても、ええやんか。