朝から衝撃の事実
– 昨年は四年前だった –
毎年、元日には海岸で初日の出を撮り、日記に載せたり、
玄関に小さく飾っている。
いつも僕は、砂浜に年の数字を描き、陽光と共にフレームに収めている。
足跡を砂に残さずに描くため、海岸に着いたら、手ごろな「年号描き棒」が落ちていないか探す。
他にこんなことをしている輩は見当たらない。
2021年はなかなか陽が雲から出ず、数字は何度か波にさらわれた。
撮ったのは これだ。玄関には…
よって去年は玄関の写真を事実上「あきらめた」のだが
年の途中から、数字のない他の年の写真を選んで飾ることにしたのだ。
白状する。これはある種の、改竄だ。
その写真は、2020.1.1のもの
…2021は、2020だった…
という、後ろめたい記憶が残っていた。
年が変わってもスローな僕は、今日ようやく意を決して写真を変えた。
プリントした写真の裏に手がかりはない。改めてアルバムと見比べる。
2020のライブラリーにもない。
その写真は2018.1.1のものだった。
…2021は、2018だった…
それはいくらなんでも、あかんやろ。
今年は、まずまずのが撮れているので、バッチリ飾った次第。