アーカイブ: 2018年7月28日

Retina…

iMac や Mac Pro で音楽をやる人が多いけれど
僕は移動が多いし、色々な状況を考えてもできるだけ身軽でいたいので
– それとは真逆の巨大な楽器を弾いているが –
据え置きのシステムを構築して、という発想がそもそもない。
モノを貯めようという嗜好がないのもその辺りだ。

そういう意味でラップトップは本当に素晴らしい。
ディスプレイを繋げられるときは2画面になるので、iMac よりむしろ体感性能も高い。

僕は2013年の頭からずっと、mid 2012 の MacBook Pro を使い倒している。
5年半働かせっぱなしのブラックユーザーなので、さすがにお役御免にしてやりたいのだが
薄型になってからの MBP にどうも踏み込めない。

先日中古で購入した mid 2015 Retina は必要な端子が全て揃ってそこそこ速いし、
CD 焼けない事除けば「最高の仕様」だったのだが、
少し使っているとすぐにファンが爆音で回り出し、そんな時は処理もガタ落ちして
…CPU 加熱と排熱とサーマルスロットリング (karnel_task) の問題で
とても録音やミックス、マスタリングに使える代物ではなく、結局売却してしまった。
Apple の検査で正常だったし、いろいろ設定変えたりリセットしてみたのだけど…
つまりは僕の用途や感覚が間違いということか??

おっかしいよなぁ…Retinaって、ファンの構造が革命的で、これまでになく静かです、っていうのが売りだったのに。

それ以来 mid 2012 を復活させているが、これが本当に静かで、
ファンがフルパワーで回る時でも、たいした音がしないので、マジで助かっている。
僕にとってはこのラップトップが一番で、それ以降の機種は妥協するしかないのか?
CPU クロックがあまり速くないのがいいのか、ある程度ボディの厚みがあるので、排熱効率がいいのか(多分両方だろう)。

でもそうもいかない。Display Port 兼ねてる Thunderbolt は1個しかないし、USB3 端子はもうへたってきて認識をこぼす時が多い。
CPU もさすがに世代が旧い。僕は基本、生音で音楽をやるので、virtual insrument の負荷はあまり問題にならないが、それでもいいプラグインを殆どかけられない、ということはある。

そんなこと以前に、アダプターの細いケーブルが断線しかかって融着テープで止めてる。電源ボタンの反応が鈍い。バッテリーが余ってるのに突如終了することがある。てか断末魔やんけ。

そんなうちに、Retina の新品はもう販売中止になってしまい、仕様を変えて違う個体の Retina を試すこともできなくなった。二度も中古を買うつもりはない。つまり、先日出た touch bar 最新型しか、交替の選択肢がなくなった。

2018モデルは、最上位、core i9 モデルでのスロットリング問題が言われて、加熱が激しくて本来の能力も発揮できないらしく、これ、まさにうちで Retina で体験したことやん? と思ったが、それはどうやら、僕が京都に行ってる間に OS アップデートで解消されたようだ。えっ、ソフトウェアで解決する問題なんか?
でも、ファンの音はどうなのだろう。CPU の加熱は物理的に防ぐしかなかろうに。

アップル専門店頭でいろいろと相談し、触らせてもらった限りでは…うーん、わからん。
許容範囲な気もするし、ちがうのかもしれんし。

排熱口の位置(ヒンジに隠れて斜め下向いてる)とかキーボード裏のシリコンカバーとか、空冷効果には期待できなさそうだ。

こればっかりは、持ち帰って使うしかないんよね。
でも、今の MBP、高いぞな。
途中でパーツ交換もできないし、USB-C も端子として貧弱っぽいから、3年も待たずして交代しそうな気がする。
最早、元取れんのか? というレベル。

割り切る?
だからって、もしうるさかったら録音する時に遮音をしたり冷蔵庫や箱に入れる?
そんなん理に合わない、解せない。

デモで試したりって、できないのかな。MacBook Pro。
mid 2012 が持ちこたえてくれてる間の、切実な悩み。なのだ。

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