久しぶりに、金属の塊をいじる。
数年に一度はこんなことが必要なバーガンディグロー。
Rick 4001を弾くには、不条理を我が友にしなければいけない。
弦のテンションと戦い、数年経てばブリッジが曲がって浮上するベース。
オクターブピッチがずれれば、分解して当てずっぽうに三角・サドルを動かすベース。
三角形の下は、時と場合によってアクリル板だったりする。場合によっては、何もない。
これはほんの一部だ。
だが、これでないと出ない音があるのだ。その音の幅は、アクティブベースはおろか、アコースティックベースとも違う平行宇宙の物語だ。
この謎がとけるまで、ぼくは不条理と共に生きるだろう。