新聞に福岡伸一のコラムがあって、時折読む。
実に発想が面白くて、頭に残る。
中でも、消化という機能は他の生命体の遺伝子というアルファベットを再構築して
人間の物語を作り出す行為だという巻、
言語上、日本人の普段使う(=得意な)音域と英国人の鍛えている音域はまるで被らない、という巻は特にひっかかっている。
前者について、今日読んだ本と連結してふと仮説が出来たので記す。
脳と脊髄は、腸を守るように、発達するらしい。
そして脳と腸は、まだ解明されていない部分が多いが、深い関係を持つらしい。
その後、図面と福岡氏の文を思い出したのだが、
腸もまた、脳のようなものなのだ。
腸が下腹部でねじねじととぐろを巻いている姿は、脳が頭の中でしわしわしてる姿と似ている。
ま、それはそれだけの連想として、
人間の物語を作り出す、という機能、これは脳のそれじゃないか。
腸は、脳が知らないところで、同じような働きをしているのだ。
ノースブリッジ、サウスブリッジのように
これは、腹痛ばかりしてる自分を擁護する理由がなくなってきたようだ。