原宿をほっつき歩くなんていつぶりだろう。
自分とはまず接点のないだろう人種が密集する街。
竹下通りでは自分の設定速度での平行移動さえもできない。
なんのこともない、歩行さえも。
だがそこを歩かなければいいだけで、不思議とマイペースな人たちが定在している空間、でもある。
その薄い重ね着のような路地を浮遊し、定住の香りを耳で聴く。
ローラースケートで現れたグレート.D。
フィラメントにこだわる「家」の輪郭。
変わらぬ天井からの「マルコヴィッチの穴」。
別に、奇妙な脳内行為が映されているわけでもないのだろうけど。おそらく。
ここは9年を経てもかわらない。
そう、オープンの時に出たんだった。
パフォーマンスって素敵だ。ステージは、どんなやり方の人も特別にしてくれる。
ぼくは人前で演奏するのが、好きだなぁ。