久々に 江里也さんの本 を読んだ。
スペインのイビサ島での一筋縄ではいかない人々と
彼ら彼女らに飼われ、世話され、
あるいはたまたま隣り合わせただけのネコたちの物語、27編。
のんきなスローライフ、という調子で始まるのだけど
途中からジャブ、じんわり染みてきて。
独立国の傀儡国王ネコ - 国民のやる気のなさに3〜4週間であえなく国崩壊 -
あたりでぐいぐい引き込まれ
画家たち
音楽家たち
亡命家
ヒッピーアーティスト
警察官僚
それぞれの振り切り具合と人間味、猫味に
今現在の状況とこれからの人生をずっしり考えつつ読んだり
終盤の「いつか日本にエステバンを連れて行こう」
というところで、涙出そうになってしまった。