エスカレーターをのぼったら、そこから2階へ

お誘いを受けて、奏者たちで観劇。
日曜の日本橋はある意味トライベッカ。

エスカレーターで6階まで2度上り下りし、
そこから歴史ある階段で2階に上る。

尾崎紅葉の「金色夜叉」が未完だったことも、
小さいころ祖母がよくテレビで見ていたこともはじめて知った。
来年の今月今夜のこの月を…って台詞。

未完故に色々な解釈で舞台/映像化されているようで、結末は衝撃的。

貫一の「夢」の中で心情の裏の裏まで暴き出し、そして本意を隠して「この世を去る」
水谷さんの満枝は凄かった。

その夢の中、互いに良く知っている筈の愛子と宮が、初顔合わせのように振る舞っていたのが
「これは夢」だというヒントかな、後から思えば。

「女は月を指差しながらも、月ではなく自分の指先を眺めているものだ」
「馬車に揺られて通う舞踏会ではなく、夫が曳く人力車で向かう花見の方に真の幸せがあるとなぜ気づかぬ」

…(記憶があやふやで台詞は違うと思うが)深い…

マイクを使わず全くの地声で二階席の端まで聴かせる、観せる役者さん、
別次元の人たちだと改めて思う。

 

劇場を出ると6階に戻っている。
宝石店、時計店 …
あまりこないエリア。

ふと飛び込んだフレーズ
「松坂牛」
目を疑う。
ショーケースを見ると
時計バンドのブランドが「松坂牛」だそうだ。
世の中いつのまに。

帰りは、エレベーター。

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