眠れなくなる宇宙のはなし / 佐藤勝彦
を読む。
ゾウ、カメ、ヘビが支えてる宇宙や
タマネギ型の宇宙
夜、目を開ければいつでも見えた満天の星
人間と宇宙の距離がずっと近かったころのおはなし。
そりゃ、昔の人は宇宙を忘れて眠るのは大変だったかもしれぬ
や、忘れても忘れられない大宇宙の夜が常にそこにあれば
むしろあきらめよく、すやすや眠れたのか
昔の人にとっての住居とは、屋根とは
宇宙から自分を隠すささやかな闇のありかだったのかもしれない
今になって、宇宙は地上でもビッグバン
空がみえないのはそのためじゃないのか?
何百年も前の超新星の記録
いつ来るかもしれない彗星
よく書き留め、読み返したもんだ
quicktimeもblogもない、巻物だけの記憶装置
万有引力、相対性理論、虚数の時間、ひも理論
無から有へ、振動宇宙、ブレーン宇宙論、暗黒エネルギー
しかしこれらは、どれも人間にも置き換えられる
惑星の上のそれはちっぽけな衛星である人間に
そうして僕は眠ることにする
はて?
宇宙は
ねむるん?
とびおきる…