kaho nakamura at ko-en-dori

この後彼女はフジロックですごいことになったのだろうと思うが…

ふりかえる。

中村佳穂ちゃんと出会ったのは「シャキーン」の収録、神谷くんに誘われて
岩見十夢くんの手がけた詞を、十夢くんと佳穂ちゃんの二人のバージョンで録音する、という試みのときだった。

よく事情がわからずにスタジオに行った時にはもう佳穂ちゃんのテイクは終わっていて、
そちらにはぼくは参加していないので(神谷くんとのデュオだ)
のんびり十夢くんバージョンの準備をしつつ、出来立てのラフミックスをエンジニアの原さんがプレイバックしていたので聴くともなしに聴いていたのだ。

…なんと…いい世界(ホシ)の音楽なのだろう。

唖然とした、とか、はっとした、というのも正しいのだが、
彼女の多重コーラスの自在さ、ピアノのオーソドックスさと遊び心、
島の人? みたいな歌い回しの奔放さ、
気持ちいいだけじゃなくて野性味あふれるその声、
…まぁ形容詞は何が来ても虚しいね、

とにかくこの人は只者ではない。というかなんでこんな娘が大学生なん?

そして、こちらもめちゃんこレイドバックして空が広い、
十夢くんバージョンの傑作を録り終え、
佳穂ちゃんからいただいたサンプルCD「口うつしロマンス」を、
その春から割とヘビロテで聴いていたのだ。
「うつしマンス」って何? と思いながら。

その後、中野の店でライヴをみてぶったまげ、
高野さんとコラボしてる精華大のイベントも機会見つけて観に行って
いつの間にかKAIさんも衣装チームに加わったりしていて
そんなんでご活躍っぷりを遠くで眺めながら、いい刺激になっていたというか。

今年リリースされた「リピー塔がたつ」は、完全に最近のリピート盤で
ピアノも歌ももちろんだが、シンセ類も含めて音がめっちゃくちゃいい。

で、今回のライヴなのだが、なぜかひょんなことから、
東京でのアルバムリリースワンマンにゲストベースでぼくを呼んでくれた次第。
いやぁ冒険するなぁ。

訪京の際に、なつかしいVOXホールの脇のスタジオで2時間ほどうち合わせて
それから一月経って、忘れたころに渋谷の会場で会った、という段取り。
忘れてませんよ。

僕は彼女の音楽に必ずしもベースが必要とは思ってなかったけど
…ピアノの低音だけで十分じゃ…

そんな固定概念(?)を余裕で壊すぐらい、キャンバスの広い人でした。

シンプルなループと自然発生的な歌のパワー、
何か2000年代はじめに浸かっていた感覚にタイムトリップしたよう。

初心というか、これでもダテに大人になってねぇなーとか、
でも、やっぱ初心なんだよな。
お客さんも様々な年齢層、みんなたぶん…

グレートな時間でした。
多分、二度と味わえないシチュエーションでしょう。

佳穂ちゃん、これからますます多忙になるだろうけど、
また機会あったら、ご一緒しようね。

音楽をとことん楽しんで、770億人分のあの人と一緒に!

kahonakamura717intro

何かがはじまったの図 出番待ちの舞台袖から

シェアする

関連記事

  1. 2020.03.17

    So It’ll Be
  2. 2021.12.16

    Q-atlantis
  3. 2022.07.31

    sunday silent radio
  4. 2007.08.26

    muriwui

Calendar

2016年7月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

Category

アーカイブ