夢の野原と列車から観る野山との

『風立ちぬ』を観た。
胸が苦しくなる映画だった。

「菜穂子」は限りなく美しく
恋と結婚のシーンも感動的だったが

根本的に何かが間違っている

という胸のつかえ

その結論を最後の「夢」に委ねた結末は
これはスルーしてはいけないと思った。

たとえ、全てをやり尽くした監督が、流したとしても。

「ただ、いい飛行機を作りたいんです」

「我々は武器商人じゃない」

って

じゃ、武器商人はこういうだろう
「我々は政治家でも、軍人でもない」

ちがう
それぞれ、持ちつ、持たれつ
やってたんだ

人間の技術は人間を幸せにするのかな。

「国を滅ぼしてしまった」イタリア、ドイツ、日本のそれぞれの
美学を描いている、とも取れる

そうかもしれない、今もドイツから学ぶ面は多い
それどころか、色々な分野で、独逸流を神格化するような空気さえ感じている

もちろん、イタリアからもだ

だが

いかん、やっぱ、胸が苦しい。

落としどころが無いので、加筆予定

* 追記

音楽は文句なく素晴らしい。冒頭の空気感から最後の「ひこうき雲」の林さんと細野さんのリズムセクションまで

だが音楽のレベル(ボリューム)に対して台詞が小さくて、正直、「耳が困った」

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