カテゴリー: politti

そんな権利

ねぇ、戦争したら

何か良くなるんですか?

ちゃんと説明してくれませんか。

あなた方の決めた法律で、兵士となる国民に。

戦争に「勝ったら」何か良くなるんですか?
戦争に「負けたら」どうなるんですか?
戦争が「泥沼化したら」どうなるんですか?

領土問題は、解決しますか?
人々の暮らしは、良くなるんですか?
誰が、金儲けをするんですか?

あなた方は、戦場でときの声をあげるんですか?

選挙期間に隣国にロケット撃たせたり、領空に入らせたりして
何をやっているんですか?

ヨーロッパで戦争があれば、アメリカは栄えました。
ベトナムや朝鮮で戦争があれば、日本は栄えました。
中東で戦争があれば、アメリカやヨーロッパやソビエトは栄えました。

反日デモを煽れば、内政から目を逸らすことができます。
国が窮乏すればいつでも、ミサイル撃ちましょう。

少なくとも、多くのでたらめが、ここから感じ取れる筈です。

共通して言える事

戦争は

ごまかし
責任転嫁
人類の、究極の、甘え

戦争を「する権利」など、誰も持っていない。

素材に託されている

そんな広告 N700系

素材になる奴は居るか
軽くて丈夫、伸縮、熱に耐え
水にも薬品にも強く
虫など 相手にもしない 炭素

それとも電子
それともインク
電子を誘うインクの群れ

そんな素材に託されている
日本の

…何?

来年の予算

成績表

だからそんな素材を求めている

そんな素材に
なっちゃいけない

うちがわの うちがわ

未だに地球温暖化の事をトップニュースにする日本のシステム
排出権取引で困る人間がそこにいるのだろう

二酸化炭素が生態系を壊し、放射能は壊さないと誰かが思ってる

最低賃金は暮らしを滅ぼし、軍隊は暮らしを守ると誰かと誰かが思ってる

誰かがさんざんねじまげた屁理屈に 誰かがのめりこんでる

つき つき

月が終わる。

泊原発が止まってから、いい一月ではあった。
かけがえのない一ヶ月。色々な事を感じ、考えた。

原発が止まっていると、わくわくした。

今までの「常識」はひっくり返った。
3.11で、3.12で、僕の中ではあのポスター集を見たときから、
完全に色々なものがひっくり返っていたけれども、
実際にno nukeが実現したこの時間(そして今でも止まっている)は
枷が外れた、本当に色々とポジティブな気持ちで満たされた。

もちろんその間も疑念や怒り、呆れはあったけれども、
なにかへの覚悟もできたとも思う。

連休から、ウォルフレンの本を読んでいる。

1989年。
バブル絶頂、自民党安泰、貿易大黒字という、今と真逆のような時代に発刊された本ながら、
その内容は恐ろしい程、今と通じる。

日本は何も変わっていない。
というよりも、311がなければ、僕などはそれに気付きもせず、この本の内容も読み飛ばしていたかもしれない。というより、読む力が無く、さっさと退散していただろう。

教育、マスコミ、警察、暴力、地方政治、中央官僚、内閣、大企業、労働運動、学生運動、外圧、差別…

これらすべてが絡み合って、日本の「体制:システム」が成り立っている。
そこにはガス抜きも泳がしも接待も逮捕もキャンペーンも婚姻もすべてが登場する。

申し合わせで世の中を渡る多くの人は、ストレスに歪みながらも
定期的に現れる標的に、魚の群れのごとく一斉に喰いついては
日常へもどっていく。

なぜ、どの新聞も同じ一面記事を載せるのか。
スキャンダルで逮捕された人間が一定期間の後、御褒美を貰い高い地位に就くのはなぜか。

なぜ、反対運動は操作されるのか。

なぜ、意味のない政権交代が起こるのか。

政治家も弁護士も経済人も嘘をつく。
嘘を100回つけば真実にたどり着くと思ってる。

嘘が嫌いな人は真実を求めて理系の道をたどる。
技術者、研究者たち。

だがいつのまにか、彼等は嘘つきの片腕になっている。

そう、彼等に仕事をやれるのは、うそつきたち。

(つづく)

ばしょはとらないからさ

ふとそんな言葉を思い出す

誰が言ったのかわからない 友人の誰かだと思う

なんか 震災以来 おれらに地球上に存在すべき場所はあるの? って思ってしまうことがある
たまたま 生かされているけれども

安全なのはどこ? っていう話だけじゃなくて
結局 原発にせよ TPPだの格差や食料や領土問題にしても
地球上での共棲の難しさと 奪い合いと そんなことから始まってるし
資源巡ってフィリピンで鉱山持ってる日本企業が反政府組織の襲撃を受けても
そりゃあんた、企業もコンクリートの中で偉そうな言葉ならべて、自分らの事しか考えてないわな、と思ってしまう。

「外国」で土地を好き勝手に掘り起こすのはやはり異様なことで、
いくら金を撒いたとしても、そりゃあ、どこかの王子に東京のど真ん中が買われていたとしても
中国に北海道がいろいろ買われていたとしても、お互い様になってしまっていて
なんだか根本的におかしいよな、と言えないシステムに腹が立ってしまう。

システムってのは、腹が立つ外部を当然想定しているのだろうけど。
デモは、所詮「ウイルス」ぐらいにしか思われていないのだろうか。

でも、システムもウイルスも、この場合は所詮同じ人間なんだよな…

今の混乱期、いや、人じゃない、悪いのはシステムだ、っていう空気の色合いを良く感じるのだけど
システムを作ってるのは、人なんよね、それも特定の誰かじゃなくて、おそらく、とても多くの人が。
そこには当然、自分も加担してるかもしれない。

 

ばしょはとらないからさ

うん、どうして君は、ばしょをとらないと言えるのだろう?

大人しいから? 状況に適応しているから、それとも抑制しているという意味?
僕は、自分が場所をとらない、とはあまり言えない。
図体はでかいし、楽器を持つとさらに2倍以上のサイズになるし、
大人しくなることもできるけどそれは自分のスイッチをどこかで切るわけで
スモールな自分であることに あまり自信を持てない。

だけれども
自分が何かするときに、その場所で
あるいは、大人しくしているようでも、いや、大人として
できることやってるのか?

そんなことを思う

 

起きてるうちは、できるだけのことやってるつもりだけど。

空洞化 – 1

空洞化、という事を思う。

〜「多数派が空洞化することへのリスク」として理解すべきことではないかと思っている。
– 内田樹

しきりに言われるのが「産業の空洞化」。

311以降は電力不足による企業のダメージの一つとして、多用されることばだ。
そこから引き出そうとしている解は見え透いている(原発再稼働)。

だが、空洞化は円高、労働賃金の削減(「コスト削減」という大義名分)から、ここ10年ほどの間に進んだものであり、
原発と結びつけるのは詭弁に過ぎないと感じる。

なぜなら、日本の企業が生み出す電力に対して、たとえそれが火力であろうと原子力であろうと、
対価を企業が払うという構図ならば、それは日本国内で金が回るということであり、
外国の電力会社に(いくら見かけ上、安いとしても)支払うよりは正常な経済活動の筈だ。

それが機能しないということは、国内で支払われた電気料金が企業に正しく還元されていない、という事を意味する。
還元されないから、企業は国内の電力会社に対価を支払うモチベーションを下げる。だから出て行く。
つまり、料金が「不当」ということ。

一方、原発推進保護システムを守る側は、報道を見る限りでも、様々な形で還元を受けている。
人事、受注、政策という面で。

結局、見返りの流れ、というものが偏っているがために、
話がどんどん合わなくなっていく。
一方はグローバル化を推奨しながら、自らはグローバルの流れに飲まれないように、安全なところで取り決めを行っている。
偏ったシステムを作っておき、修正機能も不十分でありながら、片方の視点でしか物を見れずねじれが深まって行く。

これって、これこそが空洞化と違うのか。

日本のシステムはOS Xから10.7どころか、10.1にもバージョンアップしていないんじゃないか、
そんな事を、思う。

この国のユーザーとして、思わせてもらう。

統一見解とデフラグメント

昔、Music Life という雑誌を読んでいた中学生の僕は あるページでは持ち上げられ、あるページではけなされるミュージシャンの立場に どないやねん、この雑誌はと訝っていた。 メディアとしての統一見解ってないんか? ってやつだ。 その頃は、とても強くそう思っていた。 今。一般社会での新聞なんか読むと 新聞社によって方針ががちがちに固められてるのがわかる。 クライアントの方針。 団体からの圧力。 メディアとしての統一見解って、気色悪い。 そう、強く思う。 思えば Music Life で感じたことは、いい肥やしだったのかもしれない。 だが。 たとえば世論調査が有線電話に対するランダム自動発信によって行われてるとして その対象に携帯を使う「ふつーの人」がほとんど含まれないならば ものすごく偏った調査にすぎないということ、 同様に世代によって都知事選の結果も大きく異なっていたように 大新聞社にしても、ライター全員に同じバイアスをかけることなど不可能なはずで、必ず現状を変えようという人が存在するはず。極めて、ニュートラルに。 そもそも、何々社だからね、何党だからね、 というのは、もっとフレキシブルな筈の人間の頭脳を デフラグメントしているということ。 デフラグ。分類をきちっとすることにより、効率化を図る。 しかし、デフラグは必ずしも人間的ではない。 また、あらゆる活動を行えば、必ず人間のやることはフラグメントを起こす。 生きるとは、エントロピーを増やすこと。 その上でさらにデフラグを試みるなら 人々は、たとえ群れるにせよ、常に新しく変わっていくのだと 理解しなきゃいけない。 違う意見を持たないシステムは維持できない。 遺伝子を組み替えた食物は人間を生きながらえさせることはできない。 ある特定の企業や官僚が生き延び続けることはできない。

米の中

Wall Street Journalより*

 以上のことから、私がなぜ「どちらが先進国でどちらが発展途上国なのか」という根本的な疑問を呈したのか、読者にわかってもらえると思う。次の疑問は、「なぜこうした状況が起きているのか。米国は何をすべきか」である。
正直に認めよう――我々は敗北しつつある。米政府は大幅な改善を実現できそうにないからだ。問題が発生すれば、すぐに対立状態に陥り、メディアによって、対立はますます深刻化する(メディアは注目を集めたり、視聴者を増やしたりするため、極端な意見が必要だ)。一方、独裁的な中国の指導部は、迅速に事を成す(今は、独裁者の方が非常に効率的なようだ)。

米国体制と中国体制、どっちがいいですか。
いや、どっちがいいっていう問題じゃないんだよな。

日本はどちらも含んでいる。そして遥かに狭い国土に、問題意識と辺境意識の同居した我々が住んでいる。

極東にして、極西

地球上での文明の中心は、いつだって動いて行くし、一つじゃない。
バグダッド、カルタゴ、ローマ、オランダ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、上海、ソウル

諸行無常

ピークが超えた事が問題じゃないし、山を下らないと判らない事がある。
そもそも、先進国かどうかというくくり自体、きっと無意味になっていく。

ただ、よく言われるように1980年代が日本のピークだったとは、僕は思わないし、
これから、もっといい日本になると、どこかで信じている。

* 2020年現在リンク切れ、復旧不能

favorite

Homem Da Rua / Lo Borges

1997-2011

だいたい読んだ。「原子炉を眠らせ、太陽を呼び覚ませ」

いろいろと示唆に満ちている。14年目にして第4刷っていうのもマイナーだが、今年は売れるのだろうか。

この人はもともと核の専門家であり、なにがなんでも反核、ではなく、利用出来る部分は利用すべき、という方向だ。

まさに今回のような放射能事故への対策としても、正確な情報開示と
ガイガーカウンターの普及、それを使いこなせる人を育てる必要性、をずっと言ってきた。
ただ、使いこなせるために、「安全な」放射性物質アルゴン42とやらの普及(学校で学ばせるなど)も目指していた。
そのへんは科学者的な発想。ジャンバ・ジュキーバ博士的かもしれん。

他にも、いくらか、どうだかなぁ、という発想もある。
だが。きれいごとだけ言ってる人よりこういう人の方が響くこともある。

いくつか引用させていただきます。

『なによりも重大なことは、核兵器の保有とは明らかに「殺人の意思表明」だということだ。核兵器はその本質から言って無差別殺戮をおこなうための攻撃兵器でしかなく、防衛用の意味はまったく持たないものである。孫子の兵法からすれば、最低、最悪の兵器なのである。』p70

要するに都知事は、孫子から見てもその程度の為政者だということやね。
ただ、孫子ならぬ、亜細亜を駆ける孫氏の兵法もどうも気になるけどね。

『そもそも放射能とか原子力というものは、一般の人びとにはきわめてわかりにくいものである。そのため、万が一のためにいかに安全対策をおこなうか、とかんがえるべきところが、いつの間にか一般に向けて「原子力は安全です」という宣伝・説得をすることへとすり替えられてしまっている。』p82

『ダチョウは外敵が来ると砂の中に首を突っ込んで安心し、逃げるのをやめてしまうという。この原子力関係者のダチョウのような態度はいったいどこから来るのだろうか? 〜 いまではあらゆる手段を駆使して「原子力発電は絶対に安全だ」という宣伝をするのが「推進派」の仕事になっている。滑稽な話だが、ある有名大学の原子力工学科には、かつて「PR専攻コース」というのがあったそうだ。』p90

これはこの時点から20110311まで、全く変わっていなかった。この蓄積されたテクニックは、今まさにすり替えられて使われている。

核融合炉の導入について

『「あと何年でできるか?」という予測は、本当なら毎年一年ずつ減ってしかるべきなのが、変わらないどころか、逆にだんだん伸びていっている。』p150

小出助教授が国会答弁で言ってた、もんじゅの実用性についての話と全く同じやね。

『「高価な核融合炉は、使いはじめれば一年はもたないだろう」という話を聞いたことがある。〜 この劣化はたいへん厳しいもので、金属がひどく弱っていくことがわかってきたという。その問題の解決のために役立つ方法として、ヘリウム3をトリチウムの代わりに使うというアイディアがある。このヘリウムは月の表面から取ってくればよいといことなのだが、こうなると、話はまたSFの世界に戻ってしまったようである。』p150

現在も、外務省のサイトには核融合炉計画「イーター(ITER)」について記されている。

月から材料を採ってくるのなら、こちらの方がよっぽどいい。月より近いし。
宇宙太陽光発電

『悪く勘ぐれば、電気冷房には電力会社や原子力産業というパトロン、ガス冷房にはガス会社というパトロンがついているが、太陽は慈悲はくれても、直接お金はくれないからではないだろうか?』p187

『日本では、長期計画はきわめて注意深く、石橋を叩くようにして練られるが、いったん決定すると、もはやそんな計画は無意味だとわかっていてもやめられない 〜 〜 この矛盾をなんとかして避けて通るために、官僚がとる方法がまたいけない。そのやり方とは年次計画のほうを先送りにずらすというものだ。』p189

合議をくりかえすことによって責任や意味自体があいまいになり、時間が経ち修正が必要になった頃は誰も責任をとらなくなるばかりか、当初の意味すら忘れてしまう。無駄な合議ではなかったと思いたい「面子」だけが、妖怪のように残る。

『天の御光により、呪われた核の世界をもっと明るいものに変えていく事業を始めること。これこそ、日出ずる国・日本のなすべき使命ではないだろうか。』p213

そのとおりやね。

ときほぐすのは

まず原子力ありきで、頭を回転させた人々が沢山沢山沢山たくさんいるはず。

このページを見て、本当に悲しくなった。

子供たちは一生懸命描いたのだ。
心をこめて。
よいものだと信じて、夢を込めて描いた。

信じ込ませ、描かせたのは大人。讃え、利用したのも大人。

電線と同じくらい周到に、日本中、世界中に張り巡らされた原発普及のプラン。
操った奴は裁かれるか。

裁かれないように手を取り合う大人たち。
共に責任を回避し、自分への危険を回避し、国の一大事にすり替える。

最も電力を食う23区を停電エリアに入れない、嘘だらけの持久戦。

原発がないと困る、残してくれ、
こう国民に言わせるためならどんな知恵でも回る。

違うだろう。

まず原子力なしで考えるなら、
計画停電を受け入れてもよい、その代わり原発をやめろ。

そうも言えるはずだ。

次の冬まで続く?
根負けしちゃいけない。

正当化の為にあらゆる事をやってきた人々は
たとえこれほどの事故が起きても次の手を考えてくる。

ときほぐさなきゃいけないのは、電気回路や水路だけじゃない。

* ページリンクは国が毎年開催していた子供向けの「第16回原子力ポスターコンクール」。現在ページは削除されている。

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