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twelve and thirteen

約1名の新幹線遅刻を除いて、いい気分で西へ。
岡山到着。快晴、駅からの空気も眺めもきれい。
わっちお薦めの天神ラーメンを食べて会場へ。

さん太ホールは小ぶりな会場。表口の雰囲気がいい。
舞台はいつもと反対側、上手から出入りするのだけど
ドラムのマイクに足をひっかけそうなのでやはり裏を回って下手から。
それによって行方不明扱いされる危険もあるのだが(事実そうなった)。

そして。なぜかバンダナ巻いて頰の赤いドラマーが登場する。
立ち位置が遠いのを幸いに、極力見ないようにする。
念のため、ディスっているわけではない。
特に注意を払わずとも、彼とはだいたい合うのだ。

アグレッシブ、かつアットホームな本番でした。
ありがとうござんす。

岡山って、
ほどよい都会の規模感というか、落ち着いてて充実してるやんというか
たいして市内を巡れたわけでもないが、
この県に住みたいという人が増えてるという話、なんとなく納得します。

翌朝、メンバーは広島へ。
僕は一人旅。

ノスタルジーな列車に乗って

ノスタルジーが終着駅に着いたと思ったら

その上を行く単線、単車両
枝をパサパサかきわけて走る因美線。
列車が滅多に来ないのをいいことに、枝を伸ばしてる森。
列車も歩くように走る。

途中「みまさか」の付く駅を何度も超える。
「美作」は岡山で最も過疎な市だとか。
でも素敵なイメージしかない。

岡山から鳥取への県境のトンネルをくぐり、
そして着いた「那岐」駅。
タルマーリー。

廃園となった保育園を改装したカフェと工房。
サンド、ピザ、チーズパン、そして5種類のビール。
そのすてきさについてはまた改めて。

津山から再び岡山経由で、広島へ。
1年ぶりの路面電車。この乗り場に来ただけでグワっとくる。

何杯飲んだかわからない麦酒でたいがい出来上がっているので、Jくんとカレーを食べたらさっさと寝る。
(後の祭りだが、この晩はMockyが広島公演をやってたらしい)

生憎の雨。昼過ぎに会場へ。
クレドホールは去年強烈な印象があった、全てが四角いスペース。
ステージ側からは残響すべてがショートディレイなのだ。

それも含めて、なんだかロックな気持ちで盛り上がる。
イメージ変えて、というか去年の延長のような、風体。

◉◉ + 白ずくめ

面白かったなぁ…
この日は遂に、一言も話さなかったけど、言いたいことは結構あったのだ。

ぶち、楽しかったけん。

翌朝。のぞみをスルーし、平和記念公園に。
僕的には「祈念」の方がしっくりくる。
…いろんな経緯で「記念」と言うのだろうけれども。

一直線に並んだ噴水、死没者慰霊碑、平和の灯、原爆ドーム

安らかに眠って下さい
過ちは
繰返しませぬから

ここに来ると説得力の全然違うことば。

主語のないことばは日本特有の甘さ、なのかもしれない。
だが「すべての人間が主語となるべく」あえて主語を入れていない。
むしろこっちだ。

かといって「私たちは」と入れると、違うだろうな。
連帯責任、にすると、それは薄くなってしまうから。

僕は
「自分だけと捉えず、自分のこととして捉える」ことが
大事かなと思っている。

鐘を鳴らす。除夜の鐘を思い出す。力任せではなく
ある程度の距離を引っ張って突くと、いい音が響き渡る。
女性二人組も、西洋のカップルも、おじいさんも、叩いてく。

少し脇にあった、平和祈念像と
草野心平によることば

天心の三日月の上に
幻でない母と子の像
これこそ永遠の平和の
象徴
童子よ母の愛につつまれて
金のトランペット吹き鳴らせ
天にも地にも透明な
平和之調べを吹きおくれ
どんな未来がこようとも
頬っぺいっぱいふくらまし
no more Hiroshimaの
金のトランペット吹き鳴らせ

ten and eleven

10 (TEN) ツアー再開。10本目は熊本公演。

先週壊れてしまったキャリーカートを修理し、
なんとしても寝坊せぬと気合を入れて眠る。

朝。気分を変えてモノレール。「整備場」を二つ乗り越し、機上の人。
ゲートセキュリティが厳しくなってるのか、直前に買ったコーヒーに目をつける検査員。
「ひとくち、のんでいただけますか?」

いいですよ。というかこれイイやり方だと思うけど、
ほんとにアブない人なら、飲んだふりすると思うから…
…しっかり見ておくれよ

wing519

翔び、風に乗り、西に向かい、
脚が陸についたら、走り出す。
熊本には、何年も前からずっと行きたかった、やっと行ける。
短い滞在だけど…

「野田目」って、ほんとに福岡にある地名なんだ、とか
熊本県に入ってすぐの「和水」って、「なごみ」なんだ、とか
場所の名、それだけで感じること、しきり。

以下、大幅に話は逸れますが

位置情報ONにして地図をみると走行の様子がわかる。
これって…GPS情報的には、車の走行速度もサーバーに筒抜けってことだよな。
スマホ持ってなくても、今の車ならカーナビにこんな機能付いてるだろうし
「警察による各人のGPS情報調査が可能になる(なった?)」っていうのは
理屈的には、警察がGPSデータベースにアクセスできれば
自動でバンバン速度取り締まりなんかも可能ってことだよねぇ。
なんなら、遠隔操作で課金したり、停止させたりもできるんじゃないの?
さじ加減次第で。

さらに、そのうち「◯◯km/時上乗せで走りたいから、いくらチャージする。はい/いいえ」みたいなオプションが付くんじゃないの? あのへんの業者が、そんなビジネス始めるんじゃないの?
CO2排出権ビジネスよろしく、Car速度権ビジネス。
しれっと、それが当たり前の社会になっちゃうんじゃないの?

ほんとに大事なこと、置いといてさ…

ぼくの想像力はどうもディストピアばかり幻視してしまってて、
同時に、それをなんとかひっくり返そうとしてる、この頃。

音楽も、競争ととらえる人が、そういう機会が、この世にとても多いなぁと思う。
僕も時折そんな風に捉えて、はぁと嫌になる。
でも、競うことをずっと避けてもいられない。

先日、ベストセラーなのに何故か入手不可の本を探しまくって本屋をハシゴし、
代わりに買った宮下奈都の平積み本。全く違う本だけど、この一節すばらしい。

音楽は、人生を楽しむためのものだ。はっきりと思った。決して誰かと競うようなものじゃない。競ったとしても、勝負はあらかじめ決まっている。楽しんだものの勝ちだ。
– 羊と鋼の森 –

車は走る。そして着く。熊本城の石垣が見える場所、赤紙の貼られた建物も近くにある場所、
そして、そこから入ったライヴハウスB.9。

b9-stage-from-foh

ライヴハウス。
ホールもいいけど、これミュージシャンの原点。
ツアー直前に観た、LEO今井バンドのライヴを思い返す。

リハが終わって、flexlife に会う。
昨年師走の代官山、Weekend Garage Tokyo 以来。
そういえばあそこにも、小型のキャンピングトレーラーがあったっけ。

りえんぬ、けんさん、かんちゃん。
かんちゃんはマイケルの”Smooth Criminal”ダンスがお気に入りで、
よく「斜めになってエアーのハットを押さえる」らしい。

flex-521

商店街を歩き、いろいろ話す。
4人でオムライスを2皿シェアすることになる。

本番は説明しにくいモードなのだけど
そこに立ってるだけで、嬉しかった。
この場にいれて、何かが、音楽させてくれた、です。

演者は観てくれる人たちがいるから演者であって
そこで自分の中で表したかったことがようやく出てきたり、するのだろう。

改めてもっといい音楽家になりたい、と願う。
通常とは違う感覚、今も知らないことだらけ。

この場を体験できたことは幸せだった。
荒井由美のあの声を、少しだけおもう。

滞在予定のホテルが使えなくなってしまっていて、福岡の宿に移動。

また来ます、ゆっくり来たいです。
みなさんどうかお元気で。

ほんとにありがとう。

翌朝。

ねぼけた頭を身体にのっけて、走り出す。
平和台…これは、昔「平和台球場」があったところなのか?

とてつもなく広い、楕円形の大濠公園。濠というより小さい湖だ。
動物の多さに目が行く。
鯉の大群、亀の大群、トンビ、そして…

かわいすぎる、雛鳥。

kamo1

人は、ここで思い思いに時を過ごしているのでしょう。
人工だけれど自然の力が上回っているような、静と動の空間。
昨年福岡にきたときは、街行く人の熱量に正直圧倒されたのだが
別の面を見たような、こっちの勝手な思い込みが剥がれたような、そんな昼。

次の朝は、なんとなしに街を歩く。初夏並みの風が心地よい。
三角州のあたり、橋の上のベンチから見渡す。どこか京都のよう。
「貴賓館」を素通りしたあと、どうもひっかかって後ずさり、入ることにする。
撮影禁止、入館料240円。他に来館者はいない。
解説をお願いすると、館長らしきおじさんが気さくに、ゆっくりといろいろ話してくれた。

  • 博多は埋め立てが多く、ここが建った当時は目の前が海だったこと
  • 贅を尽くした建物だが、戦中戦後、何度も持ち主/目的が変わったこと…ビリヤード場、軍司令部、裁判所…
  • 当時のガラスは、波打っていたこと(そこからの眺め、味があってよかった)
  • 縦開きの窓は、軽く動かせるように左右に分銅がしこんであること
  • 各部屋の天井四隅に、まるで換気扇があるかのような吸排気孔があり、その模様がいかしていること
  • 暖炉は当時開通したばかりの瓦斯を使ったストーブだったこと
  • 戦時中、金属の部材は軍に接収されたこと
  • それでも一部、金属製叩き出し(!)の天井があること
  • 11年前の局部直下地震で、ここも被害にあったこと
  • つまり、そこにも(人々の知らない)断層があったこと
  • その時(彼曰く)初めて、津波の可能性についての報道があったこと
  • 復旧に数年を要したこと

「れんが館」もおすすめとのことだったが、入りに間に合わないので諦める。
途中、オクトーバーフェスならぬ「A級グルメフェス」? を通過する。
長崎は青島の、美味しそうな蒲鉾を買って帰る。

昨秋演奏した市役所前広場に立つ。人がいるといないので、場所の広さも全然違って見えるのが不思議だ。
…人がいる方が、広く見えるやん…

福岡市民会館。ここは大好きなホールだ。音がまろやか、かつクリアなのだ。
それにこの模様もいい。表しているのは無邪気に遊ぶ人か、音の波なのか。

fuku-hall-wall

本番。
特別な時間。
最高。

「押忍」が「おはようございます」の略というのは、思いつきだけど本当らしい。
ドリフのあの番組ではいつも「おはようございます!」「おはようございます!」「静かにしろ〜!」というやりとりがなされていたわけだ。毎週土曜の、夜8時に。

九州北部、ありがとうございました。

多謝。これに尽きます。

森、道、市場 2016

ずいぶん昔、初めて訪れた蒲郡でふとチラシを見たのが自分にとっての発端。

秋、山の上のロープウェイ駅跡でやってる、音楽とフリーマーケットの不思議なイベント。
だったかな?

あーいいなぁ、観に行きたいなぁ、出たいなぁ、でもそんな機会ねーなぁ
なんて思ってるうちに年月が経ち…

ふとサイトを観ると、すんげぇ大掛かりになってて、
完全なフェスじゃん、しかも出店めちゃめちゃ多いし。

そしたら今年、大橋トリオが出ることになって、ちょうどツアーの合間にうまく収まって…

そんなわけで、ぼくはすごく楽しみにしていたのです。

僕らの出番は「前夜祭」なので、着いた時にはまだお店も準備中。

こんな店が気にならないとも言い切れないながら、2週間ぶりのバンドでサウンドチェック。

海のそばで、観覧車の向こうに山が見えて、って、
こんなんなかなかあらへんで。

蒲郡の山並みは独特の長閑な緑色で、すごく日本っぽいし、でも日本じゃないみたいな、
なんともいえない落ち着きがあるんです。

果たして、本番。この日の衣装はツアーとは違って紺。帽子の色合いそれぞれ違うのだ。

morimichi-standby

morimichi-stage-decade

この二枚は事務所から借用です。

夜。紹興酒でエンドロールが回った後の二次会は無謀だった。まったく頭が回らん、不覚…

翌朝。彷徨い歩いて、蔵のような店で薬膳粥を食べる。
粥もスープも水も珈琲もおいしいし、集まる人々もなんだか素敵。
途中からプリン売りのお姉さんが来て、折角だからそれをいただいたら目茶目茶おいしい。やばかった。

せっかく彷徨い歩くのだからと、蒲郡のシンボル(らしい)竹島へ。

この辺の水は、本州にしては結構綺麗なのかな? 判断しづらいけど。
木の生い茂る島への道は、それこそ「森、道」って感じ。

島自体は神社で、階段きついのでリタイア。磯でヤドカリを見てしばらく過ごす。

本州側に戻ると、トンビの群れ。

森道会場に戻って、ペトロールズと会う。
ベースのじゅんごとは久々の再会。未だにレスポールを低く構えてた絵が忘れられない。

ペト、力抜けてて、ガッツあって、粋だったなぁ。

やりたいアイデアをどんどんやるって、いいやんね。
やっぱ、一緒にやってる音楽仲間も、時に客席から観ると、全然違う発見あります。

昨日は殆ど見れなかったお店も、いろいろ回ると面白すぎる…書店も木細工の店も

「クルミド出版」のある本が気になったので、買いました。

そして、TENツアーの衣装も作ってくださっている、Phablic x Kazui かいさんのブース。
笹倉慎介さん自慢のエアストリーム「ジェニー号」の前で、
その場でTシャツにシルクスクリーンプリント。こりゃ楽しいでしょ。

車の中では笹倉さんライヴ。いいねぇ。
こういうスペース、(ダブルベースは天井つっかえて入らないけど)ミュージシャンにはある意味理想よね。


これはまだライヴ前だけど

「世界はおやすみ」いい曲だなぁ。

そんでもって…

朝、なぜか「せさみ」の手前で脳裏をよぎった大昔のジャムバンドの名前、
それが森道の出店に現れるとは、予想だにしていなかった。

京都のお店。おいしそう。イチゴ味。シール最高やね。

これとは無関係の「とらジャム」というのは
過去(2004〜2005)少しだけ存在していたバンドで
マジカルな音を出していたのだけど、ほとんど形に残っていない。

ゆいいつクレジットが残ってるのは これ なんかな…もう廃盤でしょうね。
gt やす、key しんご、dr けいいち。

後は、バックアップした湘南のデュオ、ハミングキッチンの1枚目と2枚目。
gt がかぶる。
これも流通はしてない。こんなんばっかし。
でも、大事な思い出だな。
彼らはその後、細野さんのレーベルで出したり活躍して解散した。

そんなんで、いろいろと思い甦る、そして未来を想う、2日間でした。

来週は、熊本に参ります。

城下町

「石田三成のCM」というけったいな広告が一部で人気のようだが…

石田、ではない井伊の城、彦根城。

たくさんの城がつくられた湖東、湖北エリア、思惑は複雑だ。

玄宮園からは平和な光景が広がっていた。

genkyuen

eight and nine

あろうことか目の前で新幹線のとびらが閉まる。

かがやき

東京駅でコーヒーを買おうか、今日は妙に混んでるな〜と余裕をかまして
ジーンズ右ポケットからチケットを取り出してみると、発車は一分後。

チケット二度見の瞬間も惜しんで
階段と改札とエスカレーターを突破し、ホームに辿りついたが
すべては徒労だった。

次の自由席に座ればいいさ、と嘯いて掲示板を見ると
かがやきは全席指定の表示。

各駅停車である、はくたか自由席車両には果てしない列。
そこからはじまる立ちんぼの旅について詳しくはかくまい。

あくまでポジティブに感想を書くと、僕は車間の洗面所界隈に、長野駅までの1時間半突っ立っていたのだが、あまりに新幹線が滑らかなせいか進行方向がわからず、自分が後ろ向きに爆走していることに全く気づかなかった。

そんなことより、僕が逃した列車の東京-金沢間の所要時間はこれやねん。

永遠にかっこいい3人。

金沢は1年ぶり、自分史でもまだ数回だが、その割にはアウェイ感がない。
不思議な街ですね。

歴史があるし、アートがあるし、のんびりしてるし、洒落てるし。
できるなら一ヶ月ぐらい暮らしてみたい。

不思議といえばこんな資料もありましたよ。

kanazawa-fushigi1 kanazawa-fushigi2

ハントンライスの「ハン」がハンガリーって偶然かよ。

肝沢幅一、でなく肝心の公演は…ご覧になった方に委ねます。
こちらはとても楽しくやってます。くりえいと。

後ろから わっちや亮ちゃんの動き観てると面白いのじゃよ。

サンダーバードで大阪へ。

加賀〜越前〜湖北〜湖西〜

窓際席なのでやや余裕の旅。

敦賀からしばらくして、左前方に海のようなものが見えたとき、
これから列車は海を渡るの? とわくわく。

それが琵琶湖の頭のてっぺんと気付くのに時間がかかったのさ。

大阪入り日の記憶はあやふやなのだ。
3人で夕食したあとさっさと…19時にぐっすりという土曜日。

翌朝、ミナミ。
特に目的もなくただ人混みをほっつき歩く。
リュックを買って以来、モノへの興味は完了してしまって
一大商店街を歩いてもまるで誘惑に駆られることがない。いいのか悪いのか。

ふと国立文楽劇場に行きたくなって方向を変えると、ソウルフルなストリート、黒門市場。
なにわの台所。通っただけでなんやしらんが、元気をもらう。

文楽劇場はえらい綺麗…ロビーに入っただけだが、気合をもらう。

その間考えていたのはただ一つ、今日の俳句。

会場入り。
見覚えのある場所に自分の竿が並んでいる。
いつもあんがとね、きむさん。

orixebs

本番まで、界隈をほっつき歩いて、会場に戻る直前に亮ちゃんに出会い
もう一度ほっつき歩く。
とりとめもない話って、面白い。

この会場はステージから客席までの距離があるのだけど、割とお客さんの顔も見える。
一方で3階席からは、ほとんどバンドを上から観てる感じなんでしょね。

orixtube

本番内容は皆さんに委ねます。こればっかりやけどこれしかないん。

終わってみれば、ツアー前半の集大成みたいなものなのだろうか。

俳句はいつまでやろうかな…

six and seven

亮くん洵くんとギターの話をしながら北上。
ダンエレクトロ、バディ・ガイの水玉ストラト、リッケンの’60sエレクトロ。

福島テルサホールはほどよい大きさ、天井高く2階席もいい眺め。
というか、2階席から観てみたい。

今日から、ファズをもっと強くしてみる。

舞台裏ではなぜかマントラの話で盛り上がっているのだけど
それは表にはいうまい。

開演。あっというまの2時間半。

すごい反応。やっててもじんときます。

翌朝都内リハーサルにて日帰りしたのだけど、タクシーのおじさん曰く

「311の後、すぐ雪が降って、あの時は昔ながらの反射式ストーブがすごく役に立った、あれでカップラーメンも作れたし、暖も取れるし、電気も要らないし…」

- 昨夜も揺れたでしょ、大丈夫でした?

「熊本の方であんなに揺れて大変でしょ、こちらでもちっとぐらい揺り戻しがないと、地面のバランスがとれねぇや」

…生きるちからを思いました。

fflare

こまちとはやぶさのどちらに乗ればよいのかしばし迷い、
結局駅員さんに言われたままにこまちにのって仙台へ。

座席が2と2なのだけど、ベース載せて帰るには心配だなぁ、
昔八戸に行った時は、どうしたんだっけ?

地下鉄で旭ヶ丘、森を隣にしたホールへ。

テルサより少し大柄か。響きがすごい。
ステージ上は、ホントどの会場も音が違うので、いつも試行錯誤だったりする。

そんなこんなで…楽団は確信めいたものをつかんでる。

ところが形が固まってくると、新しいことを試したくなったり。
それはご覧になっての、お楽しみなんですが。

…精進しますね…笑

とても得るもの多く、思うところ多く
忘れ得ぬ、合計二日間でした。

結局翌朝は、ギリギリに飛び起きて、
焦りながらベース転がし、はやぶさで江戸に向かったわけで。

レミングになっちゃいけない

ぼくは元気に暮らして居るけれど…

熊本のこと、大分のこと、中央構造線のこと…

一言で表せない辛い気持ちと不安がとまらない。

ぼくにとって直接の知り合いは flexlife の一行だから、彼らのことを最初に思うけれども

きっとこれから会うだろう、たくさんの人々が辛い思いをしている。
ネット普及前にしか会っていない、そんな知人もきっといる。

今年もこれから、訪熊を二度予定しているし、そこで会える人に
音を届けられるだろうか、何か手助けできることはあるのか、
足手まといになってしまうのか。
何が解決で何が支援なのか。自粛ってなんだろう。コミュニティって、避難って、なんだろう。

このタイミングで激甚災害の指定もまだせずにTPP審議を優先していることは、国に頼りなさんな、と公言しているようなものだし、呆れを通り越して苦沙味すら出てこない。
被災している人にとっては、一刻が何年にも思えるのではないですか?

川内原発については、再稼働の条件であった「事故時の高速道路や新幹線による住民避難、近隣県での受け入れ」が震災によって既に不可能になっているのだから、まず、直接受けている揺れや採算上の思惑に関わらず、現時点でとっくに稼働条件失格だと思うのですよ。

川内に何かあってからでは全く遅い。制御できない。そのことはわかっている筈でしょう。もちろん、何もないことを願うばかりだけれども。

Police の Synchronicity II に
“Packed like lemmings into shiny metal boxes.
Contestants in a suicidal race.”

というリリックがあって
これは東京の地下鉄ラッシュで犇めき合う人々と同じような例えなのだろうけど
レミング的に破滅競争をするような、そんなところが
日本のシステムにはあるような気がしてしょうがない。

Sting が当時、日本を題材にしたかどうかなんて知らないし
こんなことは日本だけでなく万国共通、歴史上も何度も繰り返された失敗だとは思うのだけれど
– あるいは負の Synchronicity か –

危機のときに、指導層が対策を誤るのは非常に危険です。誰にとって? みんなにとって。
保身や面子で人を切り捨てる人、たくさんいます。
軽くなりたいんでしょうね、「蜘蛛の糸」のように。
芥川はどう思って書いたのだろう。新自由主義の人はどう思ってビジネス本を書いているのだろう。

ところが悲しいかな、それはおそらく人間のサガでもある。
どんなエリートだって間違いは起こす。保身はする。
だから、互いに平衡にバックアップしていかなければならない。

「グッドストライプス(いい感じの平行線)」でもいい。
くっついて盲目になってちゃ、危険は増すばかり。
灯台下暗し、の陰が大きくなるばかり。

たとえば、音の世界でもバランス転送ってあるでしょう。マイクに挿さってるあれ。XLRってやつ。螺旋に組んだケーブルに逆位相で信号を流し、それをミックスする事でノイズをキャンセルする。

生命を繋ぐDNAだって、このケーブルと同じように、螺旋構造をしている。
こういうのって、意識の、また無意識の知恵だと思います。

右、とか、左、とか言ってる人達も、本当ならば、互いにバックアップしなければいけない。幸せに人生を送りたいのは、きっと同じなのだから。

数年前に観たNHK特番「原爆投下 活かされなかった極秘情報」。B29がファットマンを積んで長崎に向かっていたとき、陸軍情報部がその動きを事前に知りながらも御前会議ではまるで違う議題に終始、九州の迎撃隊に出撃命令すら出されなかった、ということが明らかにされた。老いてそれを知った紫電改の元パイロットは、落胆しきった表情で言う。「これが日本の姿ですかね … こんなことを許していたらまた起きるんじゃないですか?」

どうなんですか?

せめて、これからはそんなことを起こさないでほしい。
そう思うのは、おかしなことなのか。

眠れたのが不思議だ。
熊本、大分の皆さん、どうかご無事で。

four and five

新神戸駅を降りたのも三宮を歩いたのも6年ぶり。

住む筈だった街。いい空気。

お洒落すぎる一角にあさひホール。

最後列も近く幅広い扇型のような客席。不思議な開放感。

演奏中、ずっとお客さんの姿が見えていたし、客電が点きっぱなしかと思ったくらい。

このメンバーで関西初。ステージ、またゼロからやり始めたような気がしたのはなんでかな。

公演が終わり楽屋に戻った時、熊本の地震を知る。

震度7ってありえない。まず、flexlifeの皆が心配。
翌日無事と分かったけれども想像を超えるストレスを抱えているはず。

どうすることもできない、だけど、彼らのしなやかさから学ぶことが、また、多いです。なんだそれ逆じゃないか。

翌朝、海岸を走る。海と山と、風と街。

1.17から21年。公園の時計は、ずっと5:46を指していた。

b15kb

東海道新幹線は穏やかな陽の下で皆を運ぶ。
快晴の三日間。当たり前のことなのかそうではないのか。

食べ物の話は神戸で「年一度」を終えたからか、否、単に言いそびれた。

記しておくと、浜松は第一通りにはとてもおいしい卵飯屋さんがあって、映像作家の知人が働いていたから二度ほど行った。
また行こうと思っていたら、いつの間にか閉店…好きな店って、なんでこうも移ろいが激しいのだろう。

駅から離れたUホール。かなり年季が入っていて、アクトシティが有名なこの街ではレアな会場だろうな。だけど演奏中はとてもやりやすかった。

なんだか、音楽が、ますます大事になってくるな、と思う。

終わった後、なにか、5本目にしてファイナル感。

とんでもない、まだ1/3だ。

three

関内。

音確かめの合間、窓から界隈を見て
「碁盤の目だねぇ」とつぶやくNくん。

確かに。埋立地っぽいね。
開国の時の関門の内側でっか。そんで西洋調なわけか。

かんさいとかんとーとかんけーない…とかって誰かZ級ラップしないかな。
いや失礼。

このあたりの空間に出るのは、自分はKAAT以来。BankARTも懐かしい。

音が舞台に3D座標付きで返ってくるKAATや、
ショートエコープレックスの文芸座とは違って、ホールらしい響き。

いい緊張感。そして、ユル感。

ファイナルじゃないよ、まだ三度目、そして五分の一…

今回はコーラスが多くてほぼ全曲、しかも重要な節続き。
ところが第三の男、ならぬ第三声、っていうのは
割と気楽なものでもあるんだな。

人前で声を発するたびに、虚無感を併発し続けてきた自分が
近頃は楽しんでやっとります。

団長とメンバー、お客さんに感謝しなくては!

one and two

上越新幹線の座席は
旅客機のような感覚で
シートベルトをしたくなる。
そんなエイプリルフール

駅と駅の間は
さながら夜間飛行。
時折顔を出す景色がとても美しい - のだが。
もうちょっと観たいですね。

やっぱりトンネルばかりの列車旅って、おかしいから。

たどり着いたホール、3Fに登って広々とした視界の楽屋。
昨年と同じ会場、同じくツアー初日。

一月早いからか、思ったより気温が低い。
まだ桜は咲いていない。

初日の緊張感はもちろんあるのだけど
このメンバーはもともとバンドといっていいほど
まとまりのいいカルテットに
僕が加わったというものなので

要は僕が頑張ればそれでよい。
わかりやすいね。

そんでもって、知ってる会場というのは、心強いものです。
既に、ちょっとした帰郷気分。新潟。

内容は
ご覧になっての
お楽しみ

10rigs

移動。雪が残る山脈。見えぬが近い海岸線。

やがて…標高360m超えの長野市へ。

善光寺に近い寄席会場。
意表をつかれるがなにやら初心に還れる気分
(なんでや?)

表参道はとても雰囲気がよい。
大きな石畳。アスファルトじゃなくていいね。

内容は
もちろん観ての
お楽しみ

シャンキュー

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