カテゴリー: book

ガンバ

自分の楽器の先祖、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏を佐鳴湖に観に行く
リコーダーとの重奏、瑞々しくて素敵な音色だ

辻仁成「アンチノイズ」をここ数日読む
少し同調

音の地図、とは自分もぼんやり考えていた言葉
といっても中身は全然違う

地図からはみ出した声が好きだ
と思っていただけだ

「鐘の音」
これを記している実時間はもうすぐ百八の鐘が鳴る時なのだけど
確かに毎日だって聴いていたい

「視聴覚において聴覚は40%」
だから、目を向けていない人も振り向かせるのがサウンドだ
と今年、誰かにきいた
room関係の人だった

果たして、振り向かなくてもいい音もある
その地点を確認せずとも、耳を澄ませばその生に触われる音も
あるだろう

なんだって GPS が付いていいわけじゃない

五億年の五つ目

『考える人』 No.28

特集はピアノだが、この部分はまだ全然読んでいない。

長沼毅の「形態の生命誌」にいつものごとく大笑いする。
僕はこの人がツボなのだ。

節足動物を突き詰めると
体節に足が生えたものの集合体であるらしい。

とにかく節から二本なり四本なり足が生えていて
歩いたり食べたり鰓呼吸したり、足がその動物をどうにかしてくれるのだ。

そして、足の付け根に口がある。だから彼らは「タテグチ」なんだそうだ。

この構造は脊椎動物の真逆だそうだが
共通点だってないわけじゃない。

それにしても
う〜ん
オパビニアって変だ…

おぼえがき

ざっと、売れてる本を読んでのメモ

ドウタとマザは入れ替わっていないだろうか?
マザと思ってドウタが出て来たのではないだろうか?
そか、それとも –
場面場面で、マザとドウタのふかえりが入れ替わって出ているのだ。
姿を消す度、彼女は山梨あるいはどこかに戻り、入れ替わってまた現れる。
本人は区別がついていないか、どちらでもいいと思っている。

246の非常階段は所謂三宿のあたりなんだか。
コンビニなら天下一品の近くにあった。
自分が昔、一日一回は散歩していた界隈だ。

最初の場所に戻って、道がないと気づく。
最初から青豆は死んでいたんじゃないか?と相方は物語を読まずにそう言う。
全く僕に思いつかなかった考えなんだが、正しい気がする。
メリンダの影響だろうか?

青豆が最後につぶやく言葉は自分がこれから行くところである。
出来すぎている。

勘所の名称

88年に出たという、「楽の器」なる本を今読んでいる。
編集: 藤井 知昭 / 山口 修 / 月渓 恒子
タイトル、装釘の素敵さに漏れず、中身も面白い。
すこし支離滅裂ではあるが。

論文というか、エッセイというか、これぐらいまとまりがない方が
真実なんだろうか、とも思う。

中でもびっくらこくのが長方さんという方の琉球三線と身体についての一編だ。
にこやかな「シャミセンにんげんの図」にはじまり、円も三角形も存在せず、
風や満月などの夜の諸機械と連結し、分裂する身体なのだ。

まぁこれは薄味のマッシュアップではあるが、実際の文章は頭が痛くなるくらい、興味深い。
久々にわけのわからない、真実を含んだ文を読んでいる気分。

この文章の最後はあまりにもかっこよくて、
シャミセンの曲を覚えるには「手にコンピュータをつけるさ。」だという。
(この「〜さ」は方言の方だ)

そしてそのコンピュータは、二進法の演算によって配列された音を再生するのではなく、組織化されない音たちを生産するのであるらしい。

使い古された頭にそんなコンピュータを備え付けたのが、思考における「シャミセンにんげん」であるらしい。

なんのこっちゃ。

その次が抜群にかっこよい。

「そうすれば、二次元の画像空間にシミュレーションしなくても、あの美しい流れを思考の三次元空間において全体的に把握することができるかもしれない。」

そっか。

なんかよく現してるね、目前にある落とし穴を。

目に見えない音

ずっと前に新幹線で偶然隣り合わせた、さる学者でチーズ製作者の方* が
VAIOのデスクトップに貼り付いた遺跡の写真を見せながら
「ストーンヘンジは、β波を増幅させ、儀式を効果的に行う場所なんだよ」
みたいな事を教えてくれた事がある。

確かベータだったと思うが…違っていたらこれは僕の記憶のせいなので、許してください。

ともあれ要旨としては、低音域から低周波にかけて、人の意識を動かす波があるらしい。
そして、その事を知っているある種の支配者や、演出家は、政治や宗教に、或は芸術に、それを活用した、らしい。

「だから君が座席の後ろに置いてるその楽器は、けっこー大事なんだよ」とその方は言ってくれた。
一応、励ましの一つとして覚えている。そだ、音楽は集団催眠の一つだ。
眠るのはたいがい、僕だが。

どうも近頃、これを異口同音に、色々な人が言ってる気がしていて
「都市の通奏低音」「ナチスの洗脳」「アナログレコード」「石笛と能管の高周波」
んーん、
やっぱり何かあるようだ。


* 共働学舎新得農場代表 宮嶋望さん です

こむもの

ふと読んだ鉄道ビジネス誌によると「かみ」の語源は朝鮮語の「こむ」であるらしい。
「もの」のそれは同じくそれもんの「まな」だそうだ。

僕は夜道に本を歩き読みする癖があるので
帰宅までに読み切れなかった記事は酒と共にぐーぐー寝てしまうのだが

なんだかぴんと、きたにはきた。

こむ、ってなんかいい響きだもんな 日本語以外で
com
come
comme a la radio

しかし、もうちょっとぴんと来るべきところは他にあった。

寝てる記事と自分の学習能力が起きたら、つづきにかかろう。

先日読んだのは「 リズムはゆらぐ / 藤原 義章 」
という本だ。

つかみから文体に引きずり込まれたのだが、やがてこれでもかと数式が出てきて、
正直面食らった。
しかしその後、数式も一段落。誰もが喜ぶテーマを経て拍子の包括的な解説に進む。

特にぴんときたのは、アウフタクト – Pick Up の解説。
日本語の「弱起」という音楽用語はとんでもない誤訳だ、
それは本来、次の一拍目を最高点からスタートさせるための、
いわばジェットコースターでいう持ち上げの過程だ、という話。

確かに、指揮棒を見れば一目瞭然だ。

音楽は0拍、0小節から始まる、という
これも面白い。

アフリカのビートなどでは、モチーフの起点がそもそも裏のウラだったりする
おかげで、エピゾさんなんかが突然曲の説明を始めたとき
感覚的にはついていけても、一端頭で整理しようと思うと混乱する事もある。

僕がrtovで作った曲に “Will” というのがあって、これは3から生まれたようなフレーズからなっているが
セルビア人のラスコは、最初にこのフレーズを聴かせたとき、1拍違うカウントをしていた。
どちらにせよ、特に違和感はなかったのだけど、今にして思えばそれで呼吸が変わったかもしれない。

先日は遠くまで、昔から大好きだったバンドを観に行って、不思議な感覚で帰ってきたのだけど
なんだか、それぞれが核を持って絡み合うって
それがエネルギーを放射するって
音楽としても一種の演劇としてもやっぱりすばらしいな、と思う

リズムのゆらぎ方が数式で完全に表せるかは、いくらか疑問があるけど
本当の意味の物理学は「いきもの」すべてが感じてて、
それらは互いに重力や光によって影響し合って
時間を変えていくと思う。

考えることは、考えないことだ

レールと記憶と

最近も殴り書きしてるけど
一昨年あたりから
なーんとなく思ってることを
既に見事に著してた人がいた

そういうのって嬉しい
書籍にたまたま出逢えた自分は
少しラッキーだ

その方は67年前に生まれて
19年前に本が出ているのだけど
知らなかった

ヴィオラを弾く方の著
逃げ足が速かった方
読んだらまた感想を書きたい。

世界をひろげ、たたむもの

谷口江里也さんの新刊は…といっても先月だけど

不思議な人形とのコラボによる「もう一つの世界との対話」

五次元の国から来たという、鳥の話。

縦、横、高さ、時間、それにもうひとつの次元とは?
「情緒」なんだって。

??

でも、その先に進めばすごくわかる。
ここでは書かないけど、それは
自分が理解せずに考えていた事とも、つながってたりして。

さて、すると
情緒不安定
な人とは、

世界が伸び縮みする人
っていう事なのかな。

心あたり、あるけどな。

それを消せ

加藤龍夫氏によると

「消毒は環境破壊の第一歩」

らしい

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