まるがすき

私の最も好きなインプットデバイスから語る。

トラックボールが好き。KensingtonのTurboRingに限る。
これはもう生産中止である。

何故良いかというと、グリップがフィットする、親指ボタンの位置、形状が絶妙である、
そして何よりスクロールリングがいい。

欠点は形状がグロい、ワイヤードであること、掃除が要る事、耐久性、そして何より開発、販売が終了している事である。

ポピュラーになりきれ無かった事が要因なのだろうが、顧客満足度としては私はハイレートを付ける。
だが、機動力に欠ける為このMacBookとは組めぬ。私はOS9のG4に使うのみである。4台目がいつ壊れるかと、ヒヤヒヤしながら。

オーディオ、楽器に話を移す。
人が好きなインターフェイス、やっぱり欠かせないのはつまみ、ハンドルである。
ボリューム。セレクター。PAN。EQ。
回転ものがなんで好きなのか。
人は直線運動が案外苦手なのである。

回転、半回転運動が本来の人間の動きだ。アレクサンダー・テクニークという概念もあるが、
骨の構造を見るとやはりそうなる。

また、直線運動は、限定的なのだ。多くのスペースを必要とするし、直線運動が気持ちよい距離は限られる。
例えば…想像に任せる。
反対に回転運動は、径さえ確保すれば、無限に近い。
レコード、CD、プロペラ。時計。野球部のランニング。
中東のダンスで、いつまでも回転してる人もいる。

人間の頭はレコード針、HDDのヘッドと同じく、回転運動から疑似直線運動を感じ、
情報を読み取り、書き込む。
新幹線は直線だ? 否、新幹線は地球表面を回っているに過ぎない。
だいいち動かしてるのは
OOOO OOOO

人間の動作においても回転にかなうものはない。
だが。インターフェイスとしての回転ポッドには限界がある。どうして。
メカが要るからだ。例えば、CTS、なりの。

iPodがバカ売れした理由は、また私が惹かれた理由は、
回転動作の触感だったと思う。
しかも、パーツの無いところに回転をでっちあげたのだ。
革命的だった。ほんと。

なのに、な。
iTunesのインターフェイスはどうして回転系でないのか。
どうして、曲リストがいつまで経ってもダサイエクセルみたいな表なのか。

なんだかずっと気になっている。
わからないが、ここに改良の余地があると思う。

かさをかぶるつき

荒れてる?触れ巾ってる?

んなことない。んなこと当然。

ゆっくり文を書けないのはやや残念だが
ボロいタッチの携帯から書きたくないのでしょうがない。

一日のうち、インスパイアされるのは3度。
いい空を見たり、いい鳥の動きを見たり、もちろんいい歌を聴いたりドラムに出会ったり。
ニュースはたいがい、何かの添加物が付いているけど、
その気になれば視覚は、まだまだ目覚めてくれる。

いくら五感がやられても、人にはそれぞれの五感しかないのだ。

そして
おそらく

経験を顧みるしかないのだ
それがよりうまく生きるためとか、首尾よく出し抜くためとか、
そんな事に限らないんだなと思う

人生に皺ができる毎に
それは表面積を増して
それは既に過去となった地層の奥と表面から
おまえは何者だと問いつめる

自分は自分だなどと
うそぶいてもそれは光の加減でそうみえるだけ

それはつまり

うみのちかくへ

ココアを飲み、髪を切ってもらう。
僕の問題だらけの頭を扱えるのは東京ではこの人をおいて他にはない。Iさん。
実にうまい。

散歩の後、スターバックスタイマーを発見した店ではなく、隣の上島珈琲の店に入ってみる。
普通に込んでたが、悪くなかった。沈む前の陽を窓から浴びれたのはラッキーだった。

目黒川には、cowbooksの向かい辺りに、すばらしいパン屋と珈琲屋もあるのだが。
それは今度にとっておく。

夜は横浜へ、音羽信さんのliveを観にいく。
うん十年ぶりとかいう貴重なステージ。
音羽さん、伝説の人らしいけど実はごく最近まで知らなかった。
いーい曲なんだ。

メロディも空気も、全然古くない。

控えめながら自信が垣間見える。
人の自信って、やってきた事、人生から
色々な出方をすると思うのだけど
なんだか素敵だな、と思った。

pasmoという素晴らしいものがなければ、
CDを買った僕は家に帰れなかっただろう。

ま、そんなとこ。
webを少しリニューアルしようかと画策する。
そういえば年も変わってるしな、
直木三十五状態でr08, r09, r10…もいいかと思ったが。

はてさて。

りずむ戯言

今日はRhythm Changeに始まり、Rhythm時計に終わる。
テンポ・チェンジと所謂”Rhythm”チェンジがどう違うのか、と尋ねられ、
それは無理もないと思いつつ午後が始まった。
I Got RhythmがどうしてSummertimeよりヒットしたか?(ヒットしたとあるだけで、実際両者のヒットぶりを体験したわけではないし、こと僕の周りではサマータイムの方が有名で、リズムチェンジの方がオルタナ魂あるとさえ思っている)

楽しいって事だろう。
哀愁って事だろう。

どっちか、だ。

ごくごく一般の人に、曲を知らなかったとして、
「リズム」「夏」と尋ねたら、両方えらく楽しいイメージをするだろう。
なんで「夏」があんな哀愁(あえてこの古い言葉を使う)の主題になるのか、
そんな意識せずにいるんじゃないか。自分はしなかった。

でもあの曲が「秋」でも「春」でもやはりピンと来ないから
夏なんだろう。

日本の古き夏には、合ってるような気がする。
それで定着したのかな。

「リズムチェンジ」の明るさはいかにもアメリカ的に思える。
明るさと、幾何学的な所と、粗暴さが。

これはビッグバンドであっても、ジャンプであっても、共通したカラーみたいだ。
Sarah Vaughanのビッグバンド版の完璧さとSlim & Slamと、同じ色がある、
同じ乾きがある。

ほんとはそれと同じ乾きがあるのがSummertimeだと思う。

日本における滑稽な大衆音楽って、僕はどうもドリフターズ以外抵抗があって、
なにか作られた気がしてる。関西人だからって事かもしれないけど
何か戦後、分断された時があるような気がしてならない。

東京で発展した、欧米の影響の音楽、
ずっと遠かったから、最近になってラジオなんかで聴くと意外な発見もある。
けどそれは今のところ、今よりずっと、マジだったんだなぁ、上手かったんだなぁ、
というところに留まってる。彼らやとりまき、リスナーのほんとのスピリットは僕にはなかなかわからないだろう。

リズムチェンジ

話かわって、質問のようにリズムチェンジって、確かにリズムを変える事だ。
生活や頭のリズムを変えること。

午後遅く、練習をしていてふと純正律が気になり、色々読み物をしていたのだが
最後にリズム時計という会社に目が留まった。
シチズン、だ。

シチズン、も、ナショナル、と同じで、世界的には不利なブランドネームなのかな、と
思いつつ…
しかしそんな事いったら、フォルクスワーゲンもそうだろうし、GMはどうなる、ってもんだが。

だいたいメジャーリーグやワールドシリーズなんて、とんでもないネーミングだ。

ともかく、シチズンのwebの音楽が割と気持ち良くて、
秒を刻むピアノの音が…サンプラーだろうが…表情もあってよかった。

アバルーの「ぷかぷか」に参加してる時計は、スウォッチだ。
もう動かない、最高のウォッチバンド。

みぎもひだりもしってるのに

灯台もと暗し…ってこと、結構ある。

オレ自身の運命もそうなのかもしれないが、
二つ。
一つ目は、先日も書いた、ちゃりんこのランプについて。
数年前、東急ハンズで買ったのが、3LEDのヘッドランプ。
コンパクトで、まあまあ明るくて、長もちして、良かった。
だがゴム製のブラケットが切れて、ぶーらぶら。
以降は、いつも乗ると1ブロック毎に、ヘッドランプの角度を直してた。
あさってを向いたり、足元を照らしたり。
そんなのまだいい。
しまいには、乗ってるオレをランプが照らしてた。
さぞ怖かっただろうに。色々な意味で。

そんなんで、だがランプを買い替えるのは非常に悔しく、
しかもこれが案外安く無く、
shop 99にて買ったのは書いた通り。

これ、明るく、すぐ弱く、真っ黒く、ばかでかく、やたら面白いのだが、
直列4本の電池の消費がすさまじく、全然割に合ってなかった。
しょうがなくeneloopを毎回入れて充電してたのだが、
本来BossのMicro BR用に買ったeneloop、いざ録音って時に自転車のヘッドランプから電池を持ってくるってのはこれは以前にも増して悔しかった。

これだけの悔しい事の為に、eneloopを買い足すのは更に悔しい気がして、
パンクした際、某所の自転車屋を覗いてみた。
そこは非常に気さくで親切な店だったが、メインは高級カスタムバイシクル。
安いヘッドランプがあるわけではなかった。

買う気もないのに、その18万円するというカスタムバイシクルに憧れだけ貰ってきた。
まぁこれは悔しい事ではない。憧れを悔しがったら、人生終わりだ。

さて。今日ハンズに全然違う用で行った際、猛烈な勢いで最上階に登ったエレベーターにつき合って、自転車売り場を覗いてみた。
…あるやんけ!あのランプのぶらぶらブラケット。何年オレはこれを探したんだ。
値段はなんとか3桁で留まってた(部品にしては高いか)。
もうたまらずに、それを買って、今夜直して、ふとそのパーツメーカーのwebを見てみた。

がーん。

その会社、ハンズ…自転車屋…行動範囲、と同じ図面にあった。

例えば最初からそのパーツの有無を知ってたら、その会社に直で買いに行く事が出来たなら。

回り道って不思議だ。

例その二。
これは具体的には書かない。

地球の背面まで巡り巡ってたったの数歩。そんな事。

例えば、右脳で思い付いた事がすぐそばの左脳に届くのに
どれだけ遠回りするか、みたいな物語り。

城下町

おれはうえのうまれやねん。
うえの、ゆうても、いがうえのやねん。

  う
いが えの
 が
うえの

どっちいんとーしょんやっやろな、
と思いながら信号に差し掛か

光は赤くなったようだ。

おれ、渡る。
向こうから来たバス、右折する。

おたがい悪い事したのう、と思い、振り返る。
パトカーが後ろから来てた。

やばい。

いやまて。

そいつも、右折してた。

ふまれ、かたまれ

わたしはアスファルトなんだが
いま君が通過していった。

ちょうど私の友の友の友の…があっちにいるので
知らせておいたよ。

なにしろ固体の連結だから、スーパーカーなんぞわしらの伝達にかなうわけないさ。

次の信号の手前の、坂がちょうど終わったあたりで、
その気になればべろべろと巻き上がって、おどかす事もできる。

自転車なら手加減するがな。

あーあ、
わしらには昼も夜もない。
ずっと鈍色なのさ。

かきかえ かせっと

ほんの冗談で、昔作ったMTRのアイコンを引っ張りだしてみた。
最初のMac (IIvx)を使ってた頃は、こんな事面白がってやってたのだ。

YAMAHAのCMXのがあるかと思ったら、AKAIのMG614のがあった。

これをかつての名バンドの名作「ピチピチギャル」のジャケットとした。

ピーター、どんちゃん、みーろ(メンバーの事)、勝手に使ってごめん。
死神軍団のmyspaceも作りたいけど、うーん、どないしたもんか。

さておき、AKAIってどうなったん?と調べてみた。
…そっか、もうとっくに…

おれの音楽体験はAKAIのGX-R70とテクニカの折り畳めるヘッドフォンと共にある。
考えてみれば当時からずっとテクニカ党だった。どこになくしたか、そのヘッドフォン。

オーディオショップなんて初めての体験だった自分は、ヘッドフォン端子の出力=コンポの純粋な音と信じて疑わず、試聴には必ずそのテクニカを持って行った。だが実際には、カタログや雑誌が自分の脳に育てる「イメージ」と自分の耳の折衷、そしてそれは大いに前者の影響だった事は否めない。

今日、改めて思うのだ。いかに広告費が大事かという事。オレ含む男の中には、モノ、オト、コトの実際以上にその肩書きに酔ってしまう習性がある。いくら性能が良くても、宣伝費に金をかけられないやつは。

当時のAKAIはその両方にパワーがあった。そのデザインはやや無骨ではあったが、生命力に溢れていた、と思う(A&D時代の製品には、鈍重さが目立った気がする)。とりわけGX9とR70。
SONYの3head ESシリーズの音がいいのは判りきっていたが、どうしてもリバースデッキの欲しい自分はGXヘッドはすごいんだぞと自分に言い聞かせていた。視聴しまくって得た感想。SONYリバースよりガッツがある。

ところがそのR70、何度も自分に疑惑を起こさせる。
「ドロップアウト疑惑」カセットテープの宿命でもあるのだろうが、劣化により使って行く間に音が欠ける部分が表れる。「ポッ」となくなったり、「ぶ」と言ったり、単に揺れたり。
それが新品でも起こるのだ。Nationalのラジカセで気付かなかった頻度で。
宿命と言われたとしても、R70に恋してしまってた自分には許せる訳がなかった。
何度もショップに相談し、「どんな耳してるんや」と言われ、
AKAIのサービスマンさんにも来てもらったりしたものだ。
結果、調整を色々してもらったが、直らなかった。
これはAKAIのせいではないと思う。少なくとも、そう思いたい自分がある。

ちょっとカセットが怖くなったりもした。
気にせずカセットをガンガン使いだしたのは、それからしばらく経って、YAMAHAのCMX100で4トラック録音にはまりまくった頃だ。

やっと話が戻った。
おかしいと思うだろうが、なぜかこの後、オレは京都で、AKAIのMTRを手に入れている。自転車ではとても運べない、バカでっかいやつ。カウンターが壊れたり、スムーズなオペレーションが怖かったり、思いっきり宝の持ち腐れ、た。

結局、その次に買ったYAMAHAのCMXIIIが、一番ヘビーに使えた。形もいいし音もそこそこだし、なにせ使い易くて、屈強だった。京都のスタジオの近くのカメラ屋で買い続けた100円のハイポジションテープは恐ろしい程溜まった。あの震災の後も…(震災の瞬間も、僕は多重録音をしていた)

今使ってるBossのMicro BRと比べたら、どんな世の中なんだ。SDカードだぞ、1GBだぞ。
いや、
並みいるデジタルマルチの中、Micro BRを見るまで食指が動かなかったのは、大いに自分のこのカセットMTRへの想いがある。
あのカタチじゃないと、来ない何かがあったんだ。

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