アーカイブ: 2018年10月

驚きの一時停止

列車の前の席の隙間からスポーツ新聞が見えた。
金本、それでも続投?
みたいな。

思えば随分長く、阪神ファンを停止している。
現在、阪神が何位かもしらない。最下位らしいとも聞いたが確かめてもいない。

子供の頃から阪神ファンで、最初にかぶった帽子は当然HTだった。
ネットというものに触れ、アメリカにいても日本の状況が(ある程度)わかるようになった時代
欠かさずチェックしていたのは日刊スポーツ大阪webだった。
もうその名のサイトもないかもしれない。

だが僕は、藤川球児がウッズとの直球勝負でバックスクリーンにはじき返され
CSを終えた時に、岡田彰布の涙と共に阪神ファンを卒業したかのようである。

球児ようやった。でも君がリリーフエースのときに優勝させてやりたかったな。
気がつけばそれから10年が経った。

真弓でも和田豊でも金本でも、なんかぴんとこないのである。
掛布やったらええのか? たぶん違う。

野球はすばらしいが、たぶん、野球観てる場合ちゃう、というモードなのだろう。

阪神ファンというのは強烈な中毒性があって、依存性もあり、それだけで自分の人生に
頼まれてもいないのにさまざまなドラマを生んでしまう。実際はなにも起きていないのに。
ほら先ほども、「優勝させてやりたかったな」と書いた。どうかしてる。

東京に対して子供のころから長年持っていた感情「巨人ファンばっかりおったら嫌やな」
これが、実際にはそんなに巨人ファンは多くない(あからさまではない)ことに気づいたのは住んだ後だったが、まぁ、日ハムや福岡や楽天や、広島や中日や、それぞれの球団に魅力があることがメディアを通じて知れ渡ったことも大きいのかもしれない。

巨人は今でもあまり好きではないが、そもそもプロ野球をチェックしないので気にならない。
阪神に一喜一憂することもない。

たぶん僕は、ファンを完全にやめたか、ファンという回路をフリーズ中なのだろう。人生においてこんなことが可能なのだ。

音楽にもいろいろあって、やりたいこともいろいろあって、やっていないこと、そのうちやれればいいやと思ってること、ええ加減やらんと後ないで、みたいなこと、もう手遅れだからマイペースに、とか、今やるしかない、とかいろいろあるが、人間ってそんなマルチタスクは向いてなくて、そんなに沢山にはできない。毎日生きてるだけで精一杯だったりする。

でも、たとえいっぺんにやらなくても、それぞれオフにしたりまた別のスレッドに移行してタイムラインをスライドし直したり、結構いろいろなことも可能なんですね。

まぁ藤川のストレートは、かっこよかったなぁ。
あの感じは楽器奏法や音の伝播にも、なんらかのヒントはくれると思うのだ。手を離れたものが繋がってるというか。たぶん。

半分青かった

半分、青い。が終わった。

面白かった。朝ドラはそれなりによく観るが
今回は引き込まれた。

「伝記」でないから予定調和じゃなかったのもよかったのだろう。

終盤はバルミューダをなぞっていたが、設定が違っていたし。

漫画家からバブルから五平餅から田舎暮らしから帽子屋から映画の世界から一人メーカーまで
あんだけ題材があれば、そらおもろいわ。

まぁ僕にとってのコアは秋風センセで、滝藤とうちゃんで、ワコさんの金八だったが。
みぃばぁばかな。

バルミューダといえば扇風機「グリーンファン」は、ずっと欲しかった。
高くて諦めた。
今回の放映でさぞ売れてるんだろうな、と思いつつ、
涼しくなってから扇風機の話になって、どないすんねん、と余計なつっこみしたくなる。
あれが猛暑時期の登場だったら、どんだけバルミューダは儲かっただろう。

異なる羽根で「渦を消す」話は、音に置き換えれば、
たとえばある周波数だけを延々と聴いてると気が狂うだろうが
そよ風のように自然にいろいろな周波数や倍音からなる音楽を聴けば
心地よくなる、ということに通じるかもしれない。

ただ渦を妨害するだけじゃなくて、そこんとこの調和だと、おもう。
ノイズとの違いが、むずかしいね。

3.11に触れたのはリアルでぐさっときたが、
原発事故について完全にスルーしたのは、なんでだろう、NHK。
この世代の登場人物が、考えないわけが、ないことだ。

それが朝ドラの限界だとしたら、どうかしてる。

こんなに素晴らしいドラマにしても
その程度なんだね、ととっくに醒めてる自分が大半だけど
あきらめないで、どうかしてる、と、記しておく。

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