アーカイブ: 2018年4月

マイクロ理科利水

“micro” のロゴと「リカリスイ」の看板に覚えがあった。

原宿の bonobo。

このクラブに行ったことはない。

そこはかつて「とら」というスタジオだった。

オーナーがとらさんという人で、どう見てもスタジオに見えないその家屋には

ソファやテーブルに埋もれてアンプやらミキサーやらがあった。

ここで音を鳴らしていたことがある。

外苑前からえっちらおっちら歩いて、Ric 4001を背負って、月星を超えて、

出会ったバンドメンバー。

後に「とらジャム」という名前をつけて活動することになる。

とらジャムはキャラメル・ママのようだとも一部に評されたが、

独立活動することはなく、やがて自然消滅する。

現在市場にありそうなのは、このオムニバス だ。

公募枠があったので、カジャグーグーをアコースティックにして鶴見のスタジオで録って受かった。

そのリハはもちろん、「とら」でやった。

メンバーが「ハミングキッチン」と被っていたので、連名にした。

このアルバム でも5曲ほど参加した。全て一発録り、クリックなし。

メンバーはそれぞれ独自の道を歩む。

今も昔も凄腕セッションキーボーディストの佐藤、daisy world からハミングキッチンをデビューさせ、現在は食の野望に勤しむギタリスト眞中、アフロドラマーとして名を馳せるも散歩から戻ってこなかったのがドラマーの田中。

忘れ得ぬ仲間。丁度1年前、青山で久しぶりに一緒に演奏したが…

トラさんも今はいない。あの界隈に行く事もないかもしれない。


ダンスして何が悪いんだろう?

警察だって軍隊だって、政治家だって音楽は聴く。音楽を使ってもきた。

自分の範疇にない踊りや音楽をねじ伏せようとしても、結局はうまくいかないと思うよ。


そんなのが、とらジャムだったかもしれない。


これは、私が描いた上の画像とは全く関係がない、2016年の森・道・広場で見つけた torajam
京都の北白川にお店があるらしい。美味しかったよ。

バンドが健在なら、コラボしたかったな…笑

暗闇のキングとかけてガウディととく

10年ぶりの Stewart Copeland。

Gizmodrome というバンドでオーチャードホールに来るというので、福岡から羽田へフライトのあとに観に行く。

僕が音楽家になろうと決めてしまったのは彼のせいだ。あのドラム、風体、曲想。
信じがたいほどのビートと表現力を見せてくれると同時に、俺でもなにか、生きてる間にできそうやんけ? と思わせてくれた、その絶妙な凄さとダサかっこよさ。

Police の Does Everyone Stare をラジカセで大音量で鳴らし、子供心に感動していた時の気持ちは忘れられぬ。リアルタイム、じゃないけどね。

横浜でとても大事な用があったので

約50分遅れて会場に辿り着き、二重扉の前室で聴いたのは Klark Kent の曲だったのか…コープランドそのものだと思ったドラムは、いざ会場に入ると黒子に徹していた Level 42 の Pete Ray Biggin、だったのだけど、Stewart のスタイルを完璧にカバー、というか元々音色やフィールも共通点ある人だね。同じ Tama キットだし。

でもハイハットはやはり違っていて、Stewart が叩き始めると、音色にサインが付いてる、ちゃんと遠い客席にも届いてる。

セットリストの半分はギターを弾いて、子供のように騒いでいたけど、右端に座って叩く姿の左半分を見せてたのは、レギュラーグリップとハイハットがトレードマークの彼を引き立てる、いいステージングだったな。

Police ではよほど Sting と折り合いがつかなかったのか、Does Everyone Stare とか Miss Gradenko はライヴで演奏したのを聴いたことがない。それを遂に、やってくれたらしいのだが…観逃した。
まぁええわ、またどっかで聴けるだろう。

Ghost In The Machine の最後を飾る(というか、絶妙に盛り下げて幕を閉じる)Darkness は
Mark King の歌とベースで、全然違う魅力が出ていた、と思う。

暗闇の曲なのに、だからこそ彼に光の剣が交差する光景は、ガウディの未完の教会の中のようだったとか…
というのは、機内で読んだ雑誌の受け売りである。

そう横浜では、昔 Police のコピーバンドをしていたころの仲間とも会っていたのだ。
なんという奇遇、彼らをはじめ、とても大切な仲間たちとも、そして

Joni Mitchell の Hissing of Summer Lawns を教えてくれた、光の中の彼とも。

ステレオはじまり

ohashiTrio TOUR 2018 “STEREO”
はじまりました。

3.30 千葉より、今年は15画所を回ります。
楽しんでもらえますよう。

大橋トリオツアーの参加メンバーは
ときどき、普通じゃないことをやるのですが

– これまで他でやったことのないパートなど –

僕は、生まれてはじめて、キーボードをセッティングしています。
シンセベースってやつですね。

ツアーの最終リハギリギリに入手した伝説のリモート鍵盤と、
足下のスーパー音源を組み合わせ。

“Parody” ツアーでは一曲、アコギを借りて弾きましたが
今回ギターは sax & flute の武嶋どんに譲って…

つまり、7人編成のうち、場合によっては

ギターが3人

とか

鍵盤が4人

とかになるということです。

こんなバンド、みたことないな…

初日、これまでにないロック感といつものユルさが相混じって
また、はじまったなー。

みなさま、各地でお会いしましょう。


“STEREO” Bass Rigs:

Fender Precision bass
Lakland 55-94 5 string bass oil finished by ozimas
Pöllmann Busetto double bass
Yamaha KX5 remote keyboard
PandaMIDI Future Impact bass synthesizer
Lehle Basswitch preamp/switcher
Grace Design FELiX preamp/mixer
BJ Electric cables
Ampeg B-15R amplifier
Shure SE846 in-ear monitor

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