アーカイブ: 2013年2月

土屋浩美 at The Room

アルバム「トパーズ」にベースで参加したR&Bシンガー、土屋浩美 の渋谷The Roomでのショートライヴから。

このアルバムが出て以来、バンドステージは初めて。…えっ?
これもある意味、311の余波か。

アルバムとは打って変わってシンプルな編成だけれども、その分ソリッドかも。その分ゆるいかも。

Lakland、いい仕事してくれる。にしてもオレのこの格好、ハラグロイな。

壱拾壱、弐拾、弐拾伍

これは一読に値する。

life is beautiful

CSISは表向きは民間のシンクタンクで、政府や軍需産業のための調査・研究をするコンサルタント会社だが、実際には、政権交代で政府を出た高級官僚が次の政権交代で復活するまでの間準備をしたり、政府の外から影響力を公使(ロビー活動)するための場所である。

その典型的な例が、ブッシュ政権下で国務副長官を務めたリチャード・アーミテージで、国務副長官の職を離れた後も、CSISを通じ、オバマと大統領選を争ったマケイン候補のための戦略を立てたり、日本政府に対して「原発を捨てると日本は二流国に成り下がる」と警告を鳴らした「アーミテージ・ナイ報告 」を書いたりと非常に積極的な政治活動をしている。

この報告書が去年の8月に書かれたものであるにも関わらず12月に発足した安倍政権の政策とほぼ完全に合致している点は注目に値する。

ロスはタイ料理のメッカ…だったっけ

ゲームについてはちっとも詳しくないのだけれど、
クリエーターの人たちには、たまに関わる事もある。
その意見に、はっとさせられる事も多い。

直接やっている事が違っても、根っこはどこか通じるというか…
色々な人から、いろいろ、学べるってことだろうか。

この方は、全くご縁がないままだったけれども、凄い人だったんだなぁ。
「息子へ。」は染みた。

NORWAYというプロジェクトでいかしたベースをやっていたのは知人なので驚いた。
僕にMackieのミキサーを売ってくれた…愛用してたよ。

ロスで会ったときは、モジュラスとアリアのベース、ぶりぶり弾いてたなぁ。
長岡秀星さんのお話とか、聞かせてくれた。
ご活躍、なにより。セキタくん。

Ted Nambaさんも、お元気だろうか。
すばらしい、グルーヴィーなピアノ、また聴きたいなぁ。

むかしはカブトムシがいたのにね

花粉、30年で最大5倍に NPO調査、温暖化一因か

朝日新聞、こんな見出し。

一応、見出しからして「か」綴じの責任逃れ文なので、こちらも断定は避けておくけれども、

僕が、いにしえは都でもあった山林を知る住職さんからこの耳で聞いた限りでは、
花粉が増えたのは、花粉を出す大量の杉がこの数十年で成熟したのが「一因」だ。
この杉を日本中の山林に植樹したのは、戦後の日本政府という。
復興そして経済成長という名目で植えられまくった杉は、外国産の木材の低価格の前に買い手を失った。
適量を切られる事がなくなった日本中の杉は、ひたすら毎年、花粉をまき散らしている、という。

僕はこの話に、ごく素直に実感を持てている。

だってさ、むかしはカブトムシがいっぱいいたのにね、その山林には。
クヌギやクリの広葉樹林、今は杉に浸食されている。

とするとこれは、数十年先の見通しを誤った政策、そして
政策の本来の意図を(あるいは、建前であっても)
汲み取らずに外国産木材を選び続けた業界の問題であって、
温暖化に原因を誘導するのはどうにも怪しい。

市民が好きな「NPO」に語らせているが、
メディアならこのくらいの事は知っている筈。
それ迄の生態系を壊して花粉症を引き起こしたのならば
とんでもない大失態なのに、CO2や、隣国の大気汚染物質でカモフラージュ?

キャンペーンの燃えかすのようなCO2叩きよりも、排出権取引などよりも、
植えた杉をきちんと使い、必要なら燃料にし、国内産業を整備することの方が
よほど前向きだと思う。

そして、同じ失敗を繰り返さないことじゃないかな。

だれかが現状維持をしようとすると、いろんなものが壊れていく。

パソガレ

カメレオンの尻尾
のような

だけど
野菜のように見える

らしいよ

うそと光のはなし

光はうそっぽく
ゆっくり

まどを なでて
入ってきた

まほうをかけられた
午後の列車は
うっとりと
人をのせる

マスクばかりの
冬だけど
この部屋は
あたたかい

光はまだ
おどってる
南向きから
東へ

誰かの湖が
やってくる

みずとでんき

みずにでんきはかなわない

みずによってでんきがおこる

みずによってでんきはとまる

さいしんえいのせつびであっても
みずでどんぶらこ

さいしんえいのせつびは
じょうききかんからまったくしんぽしていない

でんきをつかうわれわれは
ななじゅっぱーせんとちかくもみずでできている

みずでできたわれわれは
でんきをこのむ

でんきをみずのわれわれが
はっせいさせて
かんがえたりうごいたりする

このみもかなしみも
でんきしんごうかもしれないが
それはみずのなかでうごいている

そしてみずがちをはこんでいる

でんきをつかうと
みずがへる

みずをあたえるために
でんきをつかう

かしつきははつでんきのまったくぎゃく
だけど
かしつきはつでんきはないのはなんでだろう

空飛ぶゆうれい船

1969年の漫画映画、これは面白かった

あり得ねー水平移動をする人物の動きにも度肝を抜かれるが
中身がすばらしい。

『国防軍』長官と親しい、船舶業の黒潮会長が
怪物と軍の兵器を両方作ってて
双方を戦わせて街を破壊し
軍事予算と復興予算で丸儲け
おまけに、旨くてやめられないが人体を溶かす
『ボアジュース』の輸入請負とCM連射って

ほんと、漫画の世界
そして現実を射抜く
先見しまくった目

ヒーローのゆうれい船が
当時の御多分に洩れず原子炉で動いてて
少しがっかり

だけど『ボア』を攻めるときに武器が無くなったら
総司令部に体当たりすれば原子炉が核爆発を起こすわって
おいおい女の子、ちゃんと分かってる

なんでそんな危ないもの、みんな知ってて持ち上げてたんだろ

体当たりとなればこの国お約束の特攻物語で
相手にしっかり弾幕張られて突っ込む辺りは
『永遠の0』とそっくり

だけど船長のこの台詞
「脱出カプセルを用意しろ。自殺はいかん!」

わかってるやん!!
石ノ森章太郎、偉い!

最後のセイリングシーンがなんだか大将っぽいが
これ、名作やね。

宮崎駿も作画スタッフで参加してる。
どことなくコナンにも似てる

もう一個はっとするモノがあって
『磁力砲』
「大丈夫、磁力砲であのマシンダコに仕組まれている、コンピューターを狙うんだ。
そうすれば記憶装置の磁気に変化が起き、マシンダコめ…」

コナンの『2008年7月、人類を滅亡危機に追いやった、核兵器を上回る超磁力兵器』
より腑に落ちた。

今の時代、アップルやグーグルの巨大サーバーに磁力砲撃てば
おれら瞬殺じゃないの?

うそと音の話

うそでできてる世界

うそでできてる音楽

うそでびっくりさせて

音をとびはねさせよう

次はあっちに

いいじゃないか

たたいて はじいて あやつって

思いの外 きれいなメロディー

ふしぎだね

かわいい うそで きれいな音が

できたって 本当かい

ことばとさんぷりんぐ

先日からのバリー・サンダースの本と
その前の王羲之の話と
みのまわりを
照らし合わせて
考え直しをせねばならぬ

デジタルは すべて計算機による変換を要するから アナログやアコースティックから遠い
ということを書きとめたあと

口語、口承のみによる言葉と
文字による言葉(識字のはじまり)を考えると
ある意味、文字=デジタル信号なんだと気づいてしまった。

いや、さらに遡れば、音声による言語もデジタル記号の一種なのかもしれない

文字を読み、それを連結し、意味の通る言葉として再生するまでには
頭の中でかなりの計算がなされている。

この速度を限りなく速くして、レイテンシーを感じないレベルまで上げたところで
識字社会が成立している、

アナログやアコースティックも振幅からの変換を要するけれども
それ自体に複数の意味をパッケージし、現実とパラレルに進行する文字や音節っていったい。

やっぱサンプリングソースなのかなぁ。

敗北感。

ただし。デジタル信号はバラバラにぶったぎったon or offからの再構成であるから
文字はそれより遥かに複雑な計算を要している。
あるいは語感が意味を先行することがある。

人間に理解しやすい言語はマシンに理解しにくい。
マシンに理解しやすい言語は人間に理解しにくい。

ここに救いがあるのかな

機械と張り合ってもしょうがないねんけど。

で、こないだの王羲之の文字を輪郭を取りながら徹底再現試みてた人は、
端的に言えばフォントを作ってたんだろうね。

それ自体に「美学」を感じるサンプル素材を。

「素材」って言葉、僕は嫌いなんだけど、

料理の素材。建築の素材。紙質。テクスチャ。

すでに付き合ってるってこと、理解しなきゃいけない。

人がみんな、フォントを選ぶように、フォントと戦うように、
ループやインストゥルメントを選んでる。

選び取ることの繰り返しで、もっと重なり合う美学。

そりゃぁ、そうかもしれない。

でも、「選び取れない」要素が重なり合うこと。

これこそが、僕らを前に進めてくれると、やっぱり思うけどな。

だって、理解できる事しかこの世になければ、明日を生きる希望も何もない。

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