アーカイブ: 2012年10月

もり を つむ

ドレの昔話」をようやく買って読んでいる。

「眠り姫」はなんだか「カリオストロの城」みたいな冒険物語でもあるのだな、と思いつつ…

呪いによる死のかわりに、100年眠り続ける娘を、

共に魔法にかけられて眠り、共に100年後に目覚めるという、最高の幸せを選ばず

「起きて見守る」ことにした親の気持ち。

たぶん自分もそうするだろう、と思う。

姫は「つむ」に刺されると宣告される。

王は糸を、布を、つまりすべての繊維の営みを止めて娘を守ろうとする。

それは失敗に終わるわけだが、

やがて城は深い森につむがれ、二つの王国は時と記憶につむがれる。

「いつも糸を紡いでいる」と目の前で紡錘をくるくる回してくれたケイティさん、ふと思い出す。

しらないこと ばかり

はつめいのあきは

おもいつきを

かきとめるのももったいない

時間の経過が不思議

わすれたことを
ふとしたぐあいで
おもいだす それは

まるで
のうが
ある階層では違った記憶を記録しているかのよう
つまり
ぼくらの脳は常に多層で
違うモードだと上手い具合に
なんでも忘れてしまう
だけどモードが戻ると
これまた上手い具合に
振り出しに戻ってしまう

僕らの構造は頭にレコードを何枚も刻んで
再生し直しているようなもの
そんなことをふと
一週間位前の昼間に空を見ながら思った

それで、それからきれいさっぱり忘れてしまった。

 

ミニサイズの画面
ミニサイズのコントローラー

それが進むと でっかい機材もミニサイズになる
なんでもそうなってきたやんな

デスクトップでスタジオなんて当たり前になってきたこのごろだけど
デスクトップにだけ音が届くスピーカーなんてないのだろうか
机の周辺半径1mより外には音が届かない

そしたら防音室なんて必要ない
ヘッドフォンも要らなくなる

スピーカーからの音は空気の振動で
スピーカー近くの信号はアナログだけど
そこに「距離xmを超えると消滅する」という記号が
刻まれていたとすれば
まったくの不可能ではあるまい
それがまったくもって音の「劣化」だというなら
これ以上完璧な劣化はあるまい

こんなことにこそデジタルを使ったら
どうなのかと思ってしまった昨夜のふざけた気分。

 

iPhoneの小さい画面って
画角だけ見れば32インチのテレビと殆ど同じだと
気づいた時
なんでこれほどスマホが流行ったのか納得したのが半年くらい前

だけどあたりまえながら
まったく立体感のない世界
30cm-50cmより向こうのない世界
ジョブスが見てたのって、ほんまにこれなの???

常に湧く疑問

最高のRetinaディスプレイは
なんでもない目の前の景色にある
どうしようもない最先端の3Dは
ほら目を開ければ誰でも見れる

そんな当たり前が当たり前じゃない世界
なくなってしまった世界

宮城道雄ならばなんと言うだろう

これと同じ事が音楽に起こってる
とっても普通に 起こってる

だけど そうじゃないことを
すくなくとも おれの大半は知ってる

bodyの大半がwaterであるのと同じくらいに

知ってる
しってる
しってる

むなしいぐらいに
いいたくなる

carried away

ふだん なんだ!? と思っていても
音楽の力で 子供になれることがある
しんけんに 音を出していれば
ノリが 伝わる事がある
顔見れば ほんとにたのしんでるのがわかる
顔見なくても わかる
すると みんな つれていかれてしまう

– carried away

こういう幸せな時間が これからもあることを切に願う

はるのうみ

宮城道雄の随筆を読んでいる。

彼に限らず、邦楽の大家の多くは盲目であった。

それどころか、かつては盲目でなければ許されなかった職業、それが音楽家だという。

闇の中、研ぎすまされた感性を思う。

また、理屈や要点でなく、勘で習い、勘で教えたかつての才人たちを思う。

彼らにAppleのデバイスは使えるか? 使う価値があるのか?

おそらく、まったく違う音楽の未来がそこにはあったのだ、と思えてならない。

575 585

Shureのダイナミックマイクって今更ながらすげーと思う
57、58、一番どこにでもあるマイクだ

なんせ伝わるんだよな

コンデンサーに比べてぜんぜんアホちゃうんと思いがちだが
おっとどっこい

余計なもの拾わないし大事なとこ拾う

今まで感動したライブコンサートって57/58で増幅されたものが多いし
58で録られたすばらしいレコードもある

Rumerのアルバムには2曲ほど58の録音があり、Keito Blowのレコードもほぼすべての楽器を58だけで録音したものがある

ラフミックスの音を聴かせてもらったときも、すごくナチュラルで気持ちよかった

Shureはあなどれんよ ほんとに

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